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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:仕事のこと3
ことばの教室でちょっとショックな話を聞いてしまった。
その子とはもう1年以上の付き合いになる。 毎回ほとんど休まずこの教室には通ってくる。 来年はもう1年生。 目が合わない、オウム返しがある等々… 自閉症の特徴が見られる子だった。 私たちも一応病院での受診を勧め、 母も承諾、間もなく受診することになった。 結果は診断されず、「よくなる」・・・と言われた。 「よくなる」と母が捉えたのかも知れない。 私たちも信頼する病院なので、 それならば・・・ということでそれ以上のことには触れない。 しかし、関わりは特徴的なその様子に合わせた関わりを勧めた。 「よくなる」と言うことからか、 診断が出なかった安心感からか、 母は普段熱心な関わりはしていない。 毎回、会ってもあまり変化が見られなかった。 でも、ちょっとがんばると劇的に変わることが予想されるだけに、 もったいないと思わざるえない。 保育園ではその子のために一人保育士をつけている。 就学を前に目立った不思議行動が増えてきているのだそうだ。 まわりの母からもそう見られて来た。 特にお兄ちゃんが自閉症でがんばっていたお母さんは尚更、気になったらしい。 弟が同級生のその人は、そのお母さんにこの教室を知っているかどうか訪ねたらしい。 通い始めて1年以上。 教室は知っていると応えたものの、 私の名前も、もうひとりの先生の名前も「わからない」と応えた。 「『自己流』で勉強してますから・・・」と言われてしまったそうだ。 宿題・・・というか次回までがんばってみようとポイントを絞って伝えている。 私自分の名前言ったよなあ? はずなんだけど伝わってなかった??? 心配してくれたお母さんはこのままでは・・・と自分のことではないのに、 保健師さんに相談に来たそうだ。 自分でさせることと、自由にさせることの境目が曖昧であったり、 毎回課題の意味を話しても、どうもストンと入ってくれなかったり、 元々捉えが苦手なのかもしれないが、 やはり根本的に、 腹をくくることがなく来てしまったのだろうと思う。 診断名がでることがいいか悪いか揺れているところもあるが、 きちんと出ている人の方が、腹がくくりやすいことには間違いない。 この話を聞いて、 私たちがやっていることに意味は一体なんだろう・・・。 としばし考えてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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