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テーマ:障害児と生きる日常(4432)
カテゴリ:仕事のこと3
発達障害をもつ子どもの親として、
よい相談者に出会えると言うことも、 ものすごく重要だと思う。 健診で保健師さんから心無い助言をされたとか。 医者から事務的に言われたとか。 学校に言ってもわかってもらえなかったとか。 そんな話を山ほど聞く。 もしや私もその中に入っているかもしれない。 私が言ってしまった一言で傷つけてしまい関係が崩れてしまったに違いない、 という苦い体験もけっこうしてきた。 ************** ことばの教室は子どもたちの学習の場でもあるけど、 お母さんたちのストレス発散の場でもある。 だから個別を強く望むのだろう。 ここでしか話さないと思われることを たくさん吐き出して言ってくれる。 私は助言もするけど、 努めて聞くように心がけている。 ************** 今日の新聞に特殊教育免許の改正の記事が載っていた。 養護学校の教師になるには、小・中の基礎免許に加えて養護学校の免許が必要だ。 でも、実際にその免許を持たずに養護学校で働いている教師がたくさんいる。 養護学校でも41.8%が持っていないという数字が出ていた。 それは現役の時もものすごく感じていた。 基礎知識がないまま教鞭をとっている先生があまりに多い。 毎年特殊教育新任者研修に養護学校を訪れる先生方も、 年齢が中堅以上の方がけっこういる。 養護学校や特別支援教室を担当する先生が特殊教育のプロとは言いがたい現状が本当にある。 先生同士でも理解を得られず、ジレンマを感じることがどんなに多かったことか! 発達障害を持つお母さんが小学校の先生に理解を求める時、 子どもの特徴や関わりについて説明した時、 「問題ないです。」 「そんなことないです。」 と心配をかけないように言っているかもしれないけれど、 いまひとつ伝わっていないと感じることも多い。 今、特殊教育免許が見直されるのは当然のことだと思う。 何を今さら! と言う感じ。 こんなに世間やメディアがADHDや広汎性発達障害を取り上げる中、 現場の体制は追いついていないと本当に思う。 学級崩壊は追いついていない現場が生む産物でもあるのだろうと思う。 だが、今の子どもたちと、以前の子どもたちの体質にどれだけ変りがあるのかはわからない。 ADHDやLDは15年くらい前はほとんどきかれることはなかった。 今や特徴や関り方が研究されるようになったがので目立って増えたように思えるが、 その前にだって同じような子どもたちはいくらでもいたのではないのだろうか。 これじゃ話が振り出しだなあ。 とにかくこれだけ研究が進んできたんだから、 やっぱり専門家と呼ばれるにふさわしい人材を配置してくれなきゃ、 どこにも安心して入れないことには間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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