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テーマ:障害児と生きる日常(4432)
カテゴリ:仕事のこと2
ムーブメント教育の研修会に参加させていただいた。
講師は何と本家本元小林芳文先生。 3年ほど前から半ば強引にある療育教室の研修会にお邪魔している。 我が家からさほど遠くない場所で小林先生が講師で来る…なんて、 願ってもないことである。 ムーブメント教育とは、 自然に体を動かしたくなる環境を準備して、 子どもの能力を自発的に伸ばす教育…とでも申しましょうか。 難しい理論は説明できないが、 私はそう捉えている。 環境…とは部屋、人、時間、声、音楽…子どもを取り巻く様々なものをさすが、 ムーブメント教育ではことさら教材や遊具がおもしろい。 ロープ、ビーンズバッグ、スカーフ、形板、パラシュート…。 どれもカラフルなものばかり。 手や足も立派な教材になる。 今日は導入に手や足を楽器にし、 その後、青・赤のスカーフが登場し、 目と手の連合運動…となった。 先生はいつも実践をしながら、 分かりやすくポイントや動きの意味を説明してくれるので、 本を読む何十倍も分かりやすい。 ロープ(ゴム)、形板、カラーロープ、パラシュート… 次々登場してあっという間の1時間。 朝よりグッと明るい表情の子どもたちだけでなく、 何より何人かのお母さんたちの表情が変わっていた。 午後の機能訓練では、 来たときゴムロープを握らなかった子が、 終盤はしっかり握っていた。 医者が出す薬と教育者が出す薬は違って当たり前。 教育者は内面から能力を引き出す工夫やアイディアを考える。 これが教育者のプロ。 小林先生は年齢を感じさせないほど元気。 それが周りを明るくする元気さ。 自分が迷っている部分をクリアにしてくれる。 養護学校の教師のときに興味を持ち、 何回か東京での講習会にも受講料を払って参加していた。 先生の講習会は人気のプログラムで、 すぐにいっぱいになってしまう。 先生を遠目に見るのみで質問なんかできなかった。 日替わりで全国を飛び回っている先生を 間近で見ることやすぐに質問できることの幸せを感じてしまう。 私の遊び教室の基本理念はここにある。 この療育教室には年数回かれこれ7年に渡って来ているそうだ。 ここでムーブメント教育を知ったお母さんたちが立ち上げた会もいくつかあるらしい。 今では名前を覚えてもらい、 私の仕事を応援してくれる。 何にでも気軽に答えてくれる。 いつもこの研修会に参加させてもらうときは、 別世界に行ったような気持ちになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.07.25 21:52:03
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