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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:仕事のこと2
療育…というよりお母さんが関りを学んでもらうための教室。
…最近少々傾向が変わって来ている。 育てにくい子ども。 とりわけ元々自閉症やADHD傾向にある子どもは、 そのまま子ども自身の成長に期待しても、なかなか結果はあらわれない。 やはり彼らに合わせた育て方、接し方を知ることで、 成長が見える。 育て方、接し方を口で言うより、 実際体験して覚えてもらおう…というのが本来の目的である。 だから、まずはここに足を運んでもらうことが大切である。 そのような教室であるから、 声をかけられることに抵抗を感じたり、 障害を持っている子が行く教室・・・ というイメージをもつのはある程度仕方ない。 しかし、最近その壁が低くなっているような気がする。 特にはじめは抵抗があったが参加してみて、 イメージが変わったとか。 要するにそもそもの目的からずれ、 育児サークル。楽しい遊び場という意識に変わってしまうところがある。 公的に行っているので、 スタッフはすべて子どもに関る専門家。 おやつ代以外はほとんど参加費は無料。 運営にかかわる気苦労もない。 考えようによってはこんなに恵まれている教室はない。 親が喜んで進んできていることは喜ばしいことである。 子どもも楽しいといっていれば親もなおさら前向きだ。 しかしそれには大きな落とし穴がある。 元々関りにくさから誘った子どもたちなので、 ちょっとがんばらさせようと言うことが、引き金となって、 泣きや逃げにつながる。 それは=子どもが楽しくない場所=親がつらい場所になってしまうのである。 踏ん張るところをすぎれば、成長につながると言う見通しが持ちにくい。 関りにくさに加えて、上手なやり取りを学んでいないと、 子どもに少しがんばってみようということはしない。 機嫌さえ損ねずにその場にいることが、集団適応と考えてしまう。 一緒に歩くことをがんばって欲しい。 ・・・歩くのが嫌だから抱っこ。 一緒にいただきますをしてほしい。 ・・・待てない子だからと言って先に食べさせる。 向き合って抱っこして欲しい。 ・・・嫌がるので強要しない。 今日は水遊びだった。 水は好きだけど顔にかかるのは嫌い。 自分で水をパシャパシャやるのは好きだけど人にかけられるのは嫌い。 一人ではいるのは好きだけどお友達と入るのは嫌い。 スタッフはもう少しがんばってみよう…と手を変え品を変え、 やり取りに工夫をする。 でも、 「あなたが水をかけたせいで機嫌が悪くなったじゃない」 「うちではできるんだからここでは強要しないで欲しい」 「私も濡れたくないから、一緒に遠くにいよう」 とか・・・。 なぜこの教室が必要なのか。 どんな教室なのか。 改めて確認しなければならないと感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.08.03 15:54:34
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