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カテゴリ:仕事のこと3
ことばの教室には外国からの移住者もちらほらいる。
英語圏ならともかく、 アジア圏で日本語も?だが英語はもっと??と言う方も多い。 今日訪れた親子は母はタイ人と父はバングラディッシュ人。 家庭での共通語は日本語。 しかしこれがかなり怪しい。 日常会話はなんとかこなすが、 語彙数はかなり少ない。 子どもと一緒に学習するが、 親の知らない単語はやはり子も知らなかった。 彼女たちはこれからも日本で暮らしていく意思がある。 ならば、未就学の子どもはまず集団保育の場に入り、 日本語環境におく必要性がある。 お母さんもそれを望んでいたので、 福祉課から教育委員会に連絡を取って、 保健師さんたちが一生懸命今後の手続きのやり方を説明する。 ひらがなも何とかなので、 母も困っちゃうだろうな。 子どもに話しかけるときいつもタイ語になる母を見て、 保健師さんが盛んに「意識して日本語を話すように」言っていたが、 日本語しかまともに話せない私からすると、 それはすごいことである。 これからここ日本に住む覚悟なら そんなのんきなことも言ってられないのか。 母の兄弟は日本人と結婚していて、 どうやらその家族を頼って日本で生活している。 文字も言葉も風習も違い、しかも物価の高い日本にどうしてそんなに住みたいのか。 それでも母国より住みやすい理由があるのだろうか。 それともそうせざる得ない理由があるのか。 英語が全く分からないところからも、 高い水準の教育が受けられる環境ではなかったのだろうと思う。 このお母さんも話してみるととても明るくて、いい感じの人である。 幼稚園に願書が出せることを聞いて、安堵したのか表情が緩んだ。 今度は子どもとともに母の日本語教室が必要になりそうである。 何よりそれが子どもに一番いいようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.21 08:57:23
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