安全保障
今日,8月9日は64回目の長崎原爆の日でした。長崎市長は「核兵器のない世界」へ共に歩もうと呼びかけ、麻生首相は「唯一の被爆国として、広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないために努力する」と述べました。◆ 長崎原爆忌、オバマ非核演説支持 世界に訴える(2009年8月9日 読売新聞)http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090809-OYS1T00435.htmでも、麻生首相は「核の傘」は必要との認識のようです。◆ 麻生首相、核先制不使用宣言に否定的http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090809-OYT1T00637.htm日米「核の傘」安全保障ですね。メディアでは、めったに取り上げられることはないけれど、私が取り上げたいのが「人間の安全保障」。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunya/security/index.html外務省の外交政策の一つとして掲げられているにもかかわらず、表舞台に登場することの少ない地味な存在です。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/index.htmlhttp://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/hs/index.html------------------------------------------------------------現下の多様な危険要因に対応するためには、政策と制度をさらに強化し包括的なものとする必要がある。国家は安全保障に引き続き一義的な責任を有するが、安全保障の課題が一層複雑化し、多様な関係主体が新たな役割を担おうとする中で、われわれはそのパラダイムを再考する必要があろう。安全保障の焦点は国家から人々の安全保障へ、すなわち「人間の安全保障」へ拡大されなくてはならない。(出典:人間の安全保障委員会事務局『人間の安全保障委員会:最終報告書要旨』)http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunya/security/index.html------------------------------------------------------------これまでえたいの知れない国益というもののために犠牲になった人は数知れないのでは,と思います。これからは,具体的な,顔のある「人々」の安全保障へ,シフトしてもらいたいものだと思います。2004年4月には東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラムが発足しました。ここで学んだ方々の大活躍が連日報道されるような日が一日も早くきますように。