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カテゴリ:道具あれこれ
3.11の震災後、仕事もプライベートも大忙しでバタバタしていましたが、タモ枠は塗装工程が終わりました。
今後、タモ用のピンは購入してあるものの・・・あえて仕付け糸アリで行こうか悩んでいるところであります。 先に完成した渓流用と同等の加工を施した石突部・・・ある程度模様が見えるとキリッと締まったようにも見えます。 底のスライスの厚みは約2.5mmなので、かなりの強度が期待できそうです。 以前の写真で判り難かった瘤も本漆で塗ると・・・キツ過ぎない艶でとても綺麗です。 枠部分の微妙なシャレも、一部納得いかない部分もあるのですが、ひとまず終了です。 透明度の高い梨子地漆なので、塗装後一ヶ月が過ぎると・・・ノコギリクワガタの艶のような濃い飴色になってきました。 他の塗料と違って、年月を重ねると変化していく(今回は透明度が増す方向)のも漆の面白い特性です。 枠の反りも初回の乾燥工程に時間を掛けたのと、漆室に入れずに乾燥させた(多湿を避けた)ことが良かったようで、ほとんどありません。 今後はこの方法を上手く活用してみたいと考えています。 タモの接合部分も9cmあるのですが、現時点ではまったく判りません。今後透明度が増せば見分けられると思います。 細い枠の部分にまで瘤が出来ているのが判ると思います。・・・梨子地漆は25回塗りましたが、凸凹の処理は大変でした(笑) 持ち手方向から見た一枚です。持ち手の節は穴が開いていますが、実は虫食いの穴・・・あえて埋めずに処理してみました。 鮎タモ作りはこれで3回目(渓流タモは除く)ですが、籐や樺桜で装飾しない一本モノもシンプルで味がある仕上がりになったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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