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2011/02/16
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カテゴリ:道具あれこれ
 渓流ダモは若干トラブルがあって小径化となってしまいましたが、なんとか「中矯め」前までの状態になり、現在は生漆を塗っています。

 鮎ダモの方は石突を作成していました。大きさ以外については渓流ダモの作成方法と同じです。
 
 鮎ダモ用の柄の直径は約25mm程度。ただし、瘤部分を切断してあるため、最大30mm程度の太さが必要でした。

11鮎用鹿角1.jpg

 今回もクラウンスタッグ部分を切断。しかし、太さは問題ないのですが、長さが少々短め&斜め・・・何とか切り出してみることに。

 ケンカ角までの長さが短い角でしたが、幸いにもスが少いため・・・かなり削り込みができそうです。

 カット後は削り込んで台形となりつつ、鹿角と分かるような模様を残しつつ研磨。あわせて蓋用にスライス状にした鹿角も用意します。

11鮎用鹿角2.jpg
 
 加工後は念のため漂白剤に漬け、汚れを落としてから。今回使用するのは写真中央と中央右のスライスです。
 
 大まかかなカット後は平面にペーパーを置いて面研磨。ひたすら平面が出るまで荒研ぎから細かいペーパーをかけていきます。

 研磨後は面が出ているのですが、数日放置して面を合わせると・・・微妙に反りが。・・・渓流ダモでの石突は隙間が目立っていた理由が分かりました。

 ということで鹿角スライスのみ空研ぎペーパーで面研磨。粉が少々気になるんですが・・・仕方ないですね。

 位置決めをシッカリするために・・・スライス接着の前に、髄部分へドリルで穴をあけ、そのままカヤダモの柄部分にあてがって貫通させておきます。

 正確なドリル位置が決まった時点で鹿角スライスをエポキシ接着材を塗布して固定→圧着して成形。後々キズがつく部分ですので・・・#400のペーパーで簡単に磨いて終了です。

11鮎用鹿角3.jpg

 今回の芯はある程度重さが必要だったので、カヤの端材+ステンレスボルトで固定することに。

 大まかな穴はシッカリとあいていますので、仮止めして・・・エポキシ接着。接着強度が必要なので90分硬化型のエポキシ接着材を使用(接着固定時間は2~3day)

 完全に接着したあとはタモの柄と鹿角部分の成形を行い、自然に見えるように研磨していきました。

11鮎用鹿角4.jpg

 ちょうど瘤の盛り上がり部分と鹿角のテーパーがマッチしてとても抜き差ししやすく、外れ難そうな形状になりました。

 見た目にはチョコッとした石突部分となってしまいましたが、渓流ダモと同じようにタモの柄の先端部が絞り込まれる感じに出来て良かったです。





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最終更新日  2011/02/16 08:33:37 PM
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