[第9ステージ]「ハノイ36ストリート」2 お店のデコレーション一つにしても、心優しいセンスが感じられ
日本人はとっても繊細な感覚の持ち主であるとよく言われてきました。でも、現代日本を見る限り、そんな繊細さは休息に影を潜めつつあるように思われます。というより、今でも繊細でやさしい人々、繊細な文化はあるのですが、繊細でない人々が我が物顔に横行しているために、日本全体がささくれだっている感じ。ヴェトナム人全体がどうか、私には分かりません。でも、知り合ったヴェトナム人、路傍でちょっと見かけるさまざまなものには、日本人も及ばないほどに繊細でやさしい気持ちがこもっていることに驚かされます。花の行商があること自体、日本であまり見かけません。トマト、杏の籠のさりげない配置は心憎いばかり。海外旅行をすると、その国の文化に対する尊敬の気持ちを新たにする機会になります。経済小国が文化的にも劣っているという臆断をもう捨ててもよい時期にきているのでは?