土日療養中「幕末の先覚者 赤松小三郎」読破!
久しく幕末本を読んでいなかったので、とても新鮮。同時代の歩みを重ねながら書いていたので、どんどん読み進められました。尊王攘夷の総本山のように思っていた長州藩が「開国論」の時代もあったことなど、知らないことも分かって、ためになった。長州藩は開国派の長井雅楽(ながいうた)が失脚後、切腹。尊王攘夷に切り替わった。(本を読んだ後調べた話ですが)赤松小三郎の暗殺者は、彼の塾生でもあった薩摩藩の「人斬り半次郎」というのも驚き。西郷隆盛と赤松は「戦争回避」のための話し合いをしていたそうなので、西郷が黒幕なんでしょうね。(サイトで断言する書き込みもありました)赤松も坂本龍馬も「幕府と雄藩の要人を結集して新政府を作る」の一点では一致していた。ところが、幕府の一掃を図りたい薩摩藩には受け入れられなかった。龍馬暗殺の黒幕として薩摩藩が出てくるのも、そういう背景があります。国内で血で血を洗う戦争が続き、周辺国に進出を続けていったその後の歴史を思うと、赤松小三郎や坂本龍馬が生き残り、徳川慶喜らが新政府にも関わっていたほうが、「武力で決着をつける流れ」は回避できたのではないかと思います。