崩壊した遺跡
カンボジアのバッタンバンの北東約14kmにある寺院の遺跡「プラサット・バサット」。11世紀頃に建てられたそうだ。しかし,保護修復されているアンコールワットと違い,崩壊している上にポル・ポト時代に破壊され,今は見る影もない。 周りには民家があり,このように牛が居座っている。なんとも,のんびりした感じだ。私が近づくと,警戒したようにずっと見ている。別段,威嚇するようなこともなかったが。 このように,無惨に崩れ去っている。もとの形がわからない状態だ。全く修復された気配もなく,ほったらかしだ…これでは,ますます崩壊が進むだろう。上に乗って歩いてみたが,いつ崩れるかわからないので恐かった。(じゃあ,なぜ乗った??)飛び移った瞬間に崩れてしまうと,何トンもある石の下敷きで一貫の終わりだ。上から見ると,さらに崩壊の様子がよくわかった。 端々に,レリーフや色を塗った後が見られる。昔は,派手に塗られていたと思う。このままいけば,やがてこの色も剥げてしまうだろう。おそらく,このような遺跡があちこちに存在すると思う。政府も手が回らないものと思われる。 近所の子が,ふつうに遊び回っている。おそらく,遺跡などという意識は全くないと思う。その辺の公園のような感覚だろう。もし,遺跡に登って崩れたりでもしたら,どうするのだろう?命も危ないし,遺跡もさらに原形をとどめなくなる… 遺跡は,住宅街にある公園のように,ふつうに民家の間にポンとある。誰でも自由に出入りできる。もちろん柵もなにもない。この先,さらに崩壊が進み,ほったらかしのままになるのか?? ↓本サイトです。ぜひ!アジアを旅しよう!