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CELICA!

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2012.07.19
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殿を中心にどこのチームより大きな声を出し、

楽しそうにプレーする子供たちがそこに居ました。

絶好調で殿は、みんなの心の支えになり、プレーの支えになり

最高のプレーをしていました。

 

 

が・・・・

 

 

1試合目の1セット終了間際。

相手チームの無理なプレーのまき添いをくって

ブロックで殿が左手を骨折してしまいました。

そのまま試合は続行し、痛みに耐えながら殿は頑張りましたが

2セット目はかなり競って取られてしまいました。

3セット目もシーソーゲームが続きましたが負けてしまいました。

長い長い1試合でした。

 

激戦のあと負けてしまい。みんな放心状態でぐったりでしたが

10分後、すぐに次の試合がはじまります。

 

この時点で私は、突き指したくらいにしか思っておらず

殿の骨折の状態をみていませんでした。

その次の試合から殿は、左手をあげる事もできず

ブロックも片手で止め、アタックも左手を振りあげれない状態で

右半身だけでスパイクを打ち続けてました。

 

その後も負け、お昼休み。

 

どの試合も混戦し、12時に昼予定がもう1時半を過ぎていました。

殿が真っ青な顔をして私の所にやってきて

自分の手を見せました。

 

ど素人の私がみても明らかに骨折。

殿の左手は倍くらいに尋常じゃないくらい腫れていました。

 

私はすぐに顧問の所に行き、「殿の手、絶対に骨折しとる」と言うと。

あっさり「でしょうね」と言われた。

先生はこの状態を知ってて

何の処置もせずに殿を試合に出し続けていたのだ。

 

大会本部の先生方、他の中学の顧問、大会の救護の保健の先生たちが

集まり殿の手をみて、この腫れは酷過ぎるから複雑骨折の疑いがあると言われ

もう試合には出せないと言われました。

 

小指が大きく外側に曲がってしまってました。

手の甲の小指側の側面が折れてるのだと推測できました。

 

私も殿も出れる方法を考えてました。

お互いにどうする?という言葉なんかなかったけど

出ないと言う選択肢は、これっぽっちも浮かばず

何か固定できるものは無いか?

お昼休みにみてもらえる病院は無いか?

など必死に考えました。

 

部の専属の整骨院の先生に無理言って(整骨院営業中だったのに)

急きょきてもらい応急措置で固定してもらうことにしました。

 

本来はドクターストップだったのですが、

絶対に出る。

俺がいないと絶対勝てない。

何も出来ないかもしれないけど

自分がコートにいないとみんなが戦えない。

と言い張って、

先生は渋々固定してくれました。

 

固定してても激痛が続く事には変わりないし

ブロックは飛ばない、オーバーはしない、左手は使わない

 って条件で試合に出させてもらいました。

 

私は殿にこう言いました。

 

「もし、この骨折のせいで

あんたはもう役には立てない、足手まといになるだけ

他の人を出した方がいいと先生が判断して

交代を告げられたらその時は、悔しいけど

潔くチームのために交代しないさいよ」

 

殿は、返事をしませんでした。

どんな事があっても最後までコートに立つのだという

思いでいっぱいのようでした。

 

 

試合間の練習で右手でトスして

右手で打つドライブサーブを練習したり

片手でブロックする練習したり

左手に負担がかからないレシーブの態勢を考えたり

殿は短い時間の間でみるみる間に進化していきました。

 

続く・・・






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Last updated  2012.07.20 00:04:36
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