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カテゴリ:日常
ちょっと前の出来事だが、10月18日の夜。
オレは生まれて初めて 『朝比奈 大龍勢』 なるお祭りを拝見した。 これは、岡部町の殿という所で2年に一度開催される伝統行事で、 そのルーツは鎌倉時代の狼煙にあるらしい。 子供の頃花火で遊んだ、いわゆるリュウセイのビッグヴァージョンで、 朝比奈川流域の13の地域(これを連“れん”と呼ぶらしい)に分かれ、 どこまで高く飛ばすことができるか、曲物(飾り)はうまく放たれるか、 連ごとに競い合いながら、それぞれ口伝えで伝えられた趣向を凝らした 長さ約15mの大龍勢を制作しているということだ。 2年に1日だけ、お昼の12時から夜の8時半頃まで、今年は昼20本、夜13本打ち上げられた。 つまり、発射台に準備して点火するという作業があるためだろう、 約20分弱に1本の割合で打ち上げられるわけで、ホントに田舎の趣のある一大イベントなのだ。 オレは都合で現地に夜の6時半頃到着した。 すると、普段は田畑である一面に裸電球がそこかしこにぶら下げられ、 その下では今か今かと大龍勢の打ち上げを待ち構えてる人人人・・・老若男女・・・。 しかもほとんどが真っ赤な顔して気持ちよさそうなイイ顔をしてる人たちばかり。 沿道の家々では、自分の庭に高い桟敷席を作り上げ、 そこに登って家族中で盛り上がっている。 こんな光景は未だかつてオレは見たことがない。 と思っていると、ヒューッという上昇音を発して打ち上げられる大龍勢。 上空ではじけたかと思うと、パッといくつかの花火に分かれ、ゆっくりと落ちてくる。 夜だからわからないが、どうやら落下傘が仕掛けられていて、 なおかつその下に花火がくっついているようだ。 その花火も、くらげの足のように何連にもつながって赤や青や黄色や紫と光っていて、 それが真っ暗な夜空にゆっくりと落ちてくるものだから、なんとも言えぬ風情がある。 じっと見ていると、一瞬まったくの静寂の中にいるような気にさえなるのだ。 ふっと我にかえると、今度は次の龍勢が打ち上げられるまでの間、 空一面を彩る大花火がこれまた轟音と共に花開く。 ・・・・・・。 オレは、すっかりハマッってしまった・・・・。 生きててよかった。 次回2年後は、一升瓶をぶら下げて昼から陣取るぞ!! 残念ながら、 見とれてたので大龍勢の写真はいいものが撮れませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月28日 20時56分07秒
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