テーマ:つぶやき(12125)
カテゴリ:日々の出来事
昨日私は仕事のオンライン研修を午後から控えていた。 前もって研修資料も読み込み、いつ指名されてもいいようにきちんと 準備をする。 加えて商品が大量に入荷される日でもあり、早急に売り場変更もしなく てはいけない。忙しいことこの上なかったのだ。 昼休みはもう昼食を摂らない。眠くなったら困るから。 スマホでメールやLINEをチェックしておくか。 軽い気持ちでスマホの画面を見て、その場に凍り付いた。 夫からで義父の血中酸素濃度が80%台になり、救急搬送されたという 連絡が入っていた。夫はもう実家に車で向かっているとの事。 いや、この間会ったばかりで、確かに元気いっぱいとは言えなかった けれど!そんな重篤な状態ではなかったはず。 頭の中を研修が~とか、売り場変更が~とか単語が駆け巡りその場に へたり込んでしまいたくなる。先ず夫が様子を見て何かあれば連絡 するから、ということでそのまま仕事は続けることにした。 でも、正直研修に身が入らない。無理だわ、これ。 数時間後夫から「肺炎。急変しなければ1,2週間後に退院」と連絡が 来て、やっと仕事に身が入る。指先から血を噴き出しながら売り場変更 も片付けてしまう。 ともかく一安心とは言えない。施設長さんから「そろそろ看取りの時期 なのかもしれないですね」と夫は言われたそう。 最初は何で、何で!と反発したが、本当は私にもそれはわかっていた。 会いに行くたびに弱っていく義父。反応も鈍く、会話もあまりできなく なってきた。施設の職員さんからは、「眠っている時間が長くなって きました」とも聞いていた。そう、それはそういう事なのだ。 突然あの世に逝ってしまった実母。凄絶な闘病の末に旅立った義母。 2人とは違う、緩やかに旅立つ準備を義父はしているのかもしれない。 もう私もそれを認めなくてはいけない時期にきたのだ。 数年前に読んだ中島京子さんの小説のタイトルが、ふと頭の中をよぎる。 昨日血を噴き出させた指先をそっと撫でる。 いつも人生は思い通りに行かないし、大事な人達ともお別れしなくては いけない。時間は立ち止まらないね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.06 16:10:59
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