テーマ:心理学の悪用(138)
カテゴリ:心理学の利用
ビジネスでもプライベートでも、人と会った時、別れ際に「今日はありがとうございました」と、お礼を言うことはよくある。特にビジネスマンには習慣化していて、ビジネスにおいて優位にある者が下位にある者に対してお礼の言葉を述べることも珍しくない。頭を下げておいたほうが無難だ、という考えがしっかり身についているのであろうが。
この、別れ際(最後)にいうお礼の言葉は、会ったとき(最初)に述べる感謝の言葉よりも、はるかに相手の記憶に残るものだ。 記憶・学習心理学に「残存効果」というものがある。これは、同じ内容の言葉でも、終わりが楽観的なものであれば、楽観的な考えのほうが頭の中に残る。そういう効果の事を指したものだ。 それと同じで、人と会ったとき、最後に、「楽しかった」とか「うれしかった」と言われると、その相手に対して好印象が焼き付けられる。 ただし、先に述べたように、現在では別れ際の「ありがとう」は「ごくろうさん」とか「お疲れ様」と同様、半ば習慣化しているから、感情を強く込めて言うようにする。あるいは、しみじみと、語るように言う。そすれば、「今日はあなたに会えてよかったです」「本当にうれしかった」「楽しかった」という、ごく平凡な感謝の言葉も強い力を持ち、相手の心に強く楔を打ち込むことになる。 クリックによる応援をお願いします PR ☆発見☆あなたの[不景気]!に終止符のつけ方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.16 08:48:43
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