探偵真夜中の相談室、盗聴器は歯に埋め込まれた?
世界の皆さん、おはよう御座います。今日は天気予報に拠りますと前橋は15度です。いま、事務所でロキシーの「マニフェスト」を聞いています。やっぱり、若いときのB・フェリーはいいですね。昨日の盗聴器の件についてお話します。隣人はお互い選べません、幸せは隣近所から。お約束の時間の1時間前にはいつもの様に到着し地方都市には必ずある簡素な住宅街で待機しました、周りは幸せであふれていますそんな感じの所です。因みにご依頼者様は50代の男性です。現在無職12、3年前に離婚されたそうです。現在一人住まい。ドアをノックし出てきた方は,正しく神経質そうな方でした(既に調査員から聞いていたのでこんな感じかとしか思いませんでしたが)そして、左の頬を手で押さえていました。挨拶も終わり居間に通されその簡素なこと、一つの埃もなくというか整理整頓の見本の様な部屋でした。(これも聞いていた)私は歯でも痛いのですかと尋ねました。するとなんと、昨夜、私に話した内容を盗聴され体内にあった盗聴器を寝ている間に歯に埋め込まれたというのです。実は犯人を知っている前の家の夫婦だとの事でした。ここで、ご依頼者の主張を整理します。1・盗聴器は部屋になく自分の体内にある。1・そのことを発見できなかったのは事務所の責任だ。1・そのことを話した内容が盗聴され、体内から歯に移された。1・実は犯人は隣の夫婦だ。この人たちによって私の人生は狂った。1・でも、確たる証拠がないから、今日、今から病院に行って証拠品である 盗聴器を取り出してもらう。 その際、一人で行くと変な人に思われる可能性がある、医師に信じても らうには体内にあることを見過ごした探偵に責任がある、電話での会話 内容を盗聴されてたから歯にわざわざ危険を承知で移されてのだ。 (因みにご依頼者様は自治医科大学病院の歯科に行くというのです) 1・その証拠を持って隣の夫婦を訴える。そこで、私は冷静に幾つかのご質問をしてみました。絶対に否定してはいけません。1・いつ頃から隣の夫婦による盗聴が始まったのか。1・では、それが事実として、何故盗聴しなければならないのか。1・盗聴器を部屋に仕掛けることは可能かもし知れないが、体内に埋め込むに は外科的手術が必要だがそのご夫婦には何らかの医学的知識、はっきり言 って医者ですか。これ以上、質問しますとご依頼者様を疑うことになりかねません、というよりあまり多く否定してしまうとその疑いが私しに向うとも限りません。最悪、そのご夫婦と内通して盗聴に参加していると思われたら危険です。一つ一つをゆっくり丁寧に伺いました。何時からとう質問のお答えは、離婚直後。何故に対しては、昼間家に誰も居なくなってので家にも入りやすいし、人の話を聞くことは誰でも楽しいから。何故、体内にまで埋め込みをできるのかに付いてはご依頼者様も大変不思議に思っていました。この様な場合大切なのは話をよく聴くことです。否定はしてはいけません、この件について話せるのはご依頼者様に取っては世界で私だけなのです。また、一緒に自治医大に行くわけもにも行きません、兎に角、話を聞く、ただそれだけです。しかし、2時間ほど話を聞いていて,埒も明かず、私も帰るに帰れなくなってしまいました。まさか、あなたはおかしい、自治医大の歯科でなく精神科に行きなさいとは私も言えず(私のミスですが本来なら複数で伺うところ忙しくて私、一人でした。つまり家に居るのは私と依頼者の2人だけ,何かされたら一貫の終わりです )そこで私の一先ず出した結論は歯科でも精神科でもなく内科でMRIを取ってみましょう、今日は日曜だし外来は休み,明日病院にいってみましょうそれも自治医科はもう既にばれている可能性がある、以下、筆談で「独協医科大学の第一内科」と書きました。そうしましたらご依頼者さまも安心して頂いた様で納得して頂きました。と言うことで事なきを得てようやくそこから脱出できました。帰りの車の中で疲れきった私の頭の中は少し混乱し、人間という生き物の性を考え、また、明日(つまり今書いている今日)の午後、診察結果を知りまた電話があったらどう対応する考えていました。私の心の何処かに、本当に体のどこからか盗聴器が出てきたらどうしようと考える私が居ました。今。11時30分です。後3時間位で、診察結果についての電話があります。少し頭が痛い私です。 今日も皆様ランキングチェックお願いします♪※この記事は真実です、表現等細心の注意をしましたが、万が一お気になさる方がいらっしゃいましたらご容赦の程よろしくお願いします。