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2009.09.01
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カテゴリ:教育

 高校の授業料無料化と大学奨学金の増額というのが民主党のマニフェ

ストにあった。教育と医療に金の掛かる国は三等国だという自論を持っ

ている私は大筋では合意するのだが、誰彼構わない野放図な運用を懸念

すると共に、そこに現実的な社会の在り様を考慮する国としての姿勢を

示すべきだと考えている。

 

 書評しか読んでいないのだが「下流大学が日本を駄目にする」という

本が話題になった。口の悪い人は「これ以上税金(助成金)を使って馬

鹿を増産してどうするんだ」等という台詞を吐く。そして高校中退者も

増加傾向にあるという。そこには「何処でも良いから一先ず高校・大学

に行っておけ。」という「社会の常識という非常識」が創った均質社会

日本の弊害をみてとれる。

本来、義務教育である中学卒業時に最初の個としての選択する機会があ

る。この時点で「これ以上勉強なんかしたくない」と思えば一度社会に

出て働いてみれば良いのだが、そこで壁になるのは愚かな「学歴信仰」

と、社会に出て勉学の必要性を感じた時の再学(再チャレンジ)する社

会体制に無いことだ。これは高校中退者にも同様な事が言えるだろう。

高等学校までは勉強したいと願う者なら経済的・肉体的・精神的に困窮

していても国家は無条件で救済すべきだと考えるが、是非とも「勉学」

を選択しなかった青少年達にも国家は支援と理解を与える方向性を示し

てもらいたいと思う。愚かな「学歴信仰」の下でとかく荒れがちになる

この世代に「国家や社会から見放されてはいない」という実感と再チャ

レンジの可能性を与える事は重要だ。そしてそれも教育の一環である認

識をもつべきである。

 

2に続く・・・

 






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最終更新日  2009.09.01 23:56:52
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