テーマ:政治について(20206)
カテゴリ:政治
私は「Voice」は読んでいないのだが、鳩山代表が書いた論文を抜 粋し英訳した文章が欧米政府筋・マスコミに流れて物議・反感をかっ ているらしい。米紙には「反資本主義者」とまで書かれているという ことだ。それに輪を掛けて日本のマスコミがご大層に騒いでいたが、 現状で鳩山代表に対する欧米のこの評価は、論文に対する曲解であっ たとしても「悪くないなぁ」と思っている。鼻から従来の自民党の 如く「組み易し」と侮られるより、緊張感をもって国家間交渉に臨む 装置としてのその論文とイメージの存在は有効だ。特に対米に関して は今後、日米関係を尊重しつつも「米追従の見直し」「離米」の方向 に日本が進んでいくのは不可避であると考えると指導者の姿勢が問わ れる。 経済的にも安全保障の面でも、これまでの無知蒙昧な米国従属を続け ていては日本は国家として立ち行かなくなり崩壊してしまうだろう。 これは「反米」の流れとは違うし、声高に「対等」を叫ぶ事とも違う。 両国間に存在する一つ一つの案件に対して米国と同等の「国益の主張」 をして粛々と仕事を進めた末に「対等」という関係が成立するのだ。 過去には「対米輸出規制」という足枷があって理不尽な我慢を我が国 は強いられたが、現状の足枷はそう重いものでは無くなって来ている と感じる。
ただ、我々は性急に大きな変化を望んではいけない。 これまでの「協調と妥協」の永い歴史は両国間の関係性に強く埋め込 まれている。米軍基地の問題なども大きくは進展しないだろう。しか し、それらの交渉に「透明性」さえ担保されていれば将来性を考慮し た広い視野をもって我々は政府と向き合うべきであろうと思う。
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