テーマ:政治について(20208)
カテゴリ:政治
朝鮮半島に軍事的緊張が走る一方で、「抑止力」の存在さえ知らな かったリーダーが治める我が国における普天間問題でのこの迷走の 有様は何だ。「えも言われぬ違和感」をかんじている日本国国民は 少なくないだろう。 客観的に見れば他国が「Loopy」という単語を「JAPAN」の頭につ けてもおかしくない状況だ。
「現実の政治」は常に恣意的であり、政治哲学・理念など念仏に近 いものである事は半世紀生きてきて、また歴史を辿っても自明では ある事は解かっているつもりではあったが現在の状況は余りにも酷 過ぎる。 結局大騒ぎの末の日米合議の結果は協同声明とは名ばかりの「米国 の言い成り」という結果に終わり、そこには現政権の主眼であった 沖縄県の負担への配慮も、日本国国家としての国防・安全保障に対 する理念もどちらも抜け落ちてしまっている。 「米国が言う事を聞いてくれないのだから仕方ない」というだけの 現政権の姿勢は余りにも馬鹿げていて国家を担う政権としての態を 成していない。このままでは国内の問題に限定された 「沖縄県民VS政府+他県民」という愚かな図式の展開となってし まう可能性がある。 この問題は日米間の安全保障の問題であり、日本の国防の問題なの だ。その為に成すべき事として「沖縄県民への配慮」が最優先課題 とされている状況であるという認識を持つべきだろう。 事が此処に至っては現実的な落とし処を探るしか道は残されていな いが、「その場凌ぎ」はもう赦されない。
まず日本国政府は自国の国防と安全保障に関しての指針を明確に提 示する事から出発しなければいけない。それ無くして「米軍基地完 全返還」と「沖縄の未来」という将来像も語れないしこの問題の解 決への第一歩は有り得ない。 「曖昧さの歴史」が現在の状況をつくっているのだ。 その曖昧さへの決別こそ、「負担の再分配」という意識を日本国国 民に遍く認識させるものであると私は思う。
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