テーマ:徒然日記(23461)
カテゴリ:音楽
日曜日に急遽思い立って新日本フィルの演奏会に行ってきました。 今月に入ってどうも冴えない日々の連続で「ガサつき感」が心身を 侵食しており、ユッタリと静かな場所で美しい音の中に身を浸した い要求に駆られて当日券頼みで出掛けました。 プログラムは 1 モーツァルト:歌劇(ドンジョバンニ)KV527より序曲 2 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調KV219 3 ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」 コンチェルトの奏者は南紫音さんで、最近マスコミに露出の多い宮 本笑里さんと共に美形の若手ヴァイオリニストとして評判の奏者です。 音楽監督で指揮者のアルミンクもビジュアル的にイケてますね。 演奏内容?・・・当然一流のオケと奏者ですので演奏は好かった訳 で、堪能し癒されてきたのですが、実は変な話ですが「やっぱりメ ジャーは上手いなー」と一人合点しながら聴いていたのです。
私は今年になってからのメジャーのオケの演奏会はこの新日本フィル が始めてでした。今年は何故かアマチュアのオケの演奏会に行く機 会が多く、気がついたらそうなっていたという事なのですが、結果 今回改めて「プロの奏力」を再認識しました。 そして、鑑賞に没頭できるこのプロの演奏会とは違うアマオケの魅 力について考えていました。
現在、日本に数あるアマチュアのオーケストラはバラつきがありま すが、私の住む地域近郊のアマオケ数団体の実力はかなりのレベル だと思います。皆さん学業や仕事の合間に練習に励まれておられる のでしょう。年齢層もバラバラで、お爺ちゃんと孫程に歳の離れた 楽団員が共に曲に取り組む姿は見ているだけでも感動的でさえあり ます。「奏力」そのものはメジャー楽団と比べれば致し方無いです が、それでも何年間も取り組み続け繰り返し演奏されて来ている所 謂「こなれた曲」に関しては玄人裸足で驚かされる事も多いのです。 日本のトップ3と言われるオケを除いて、構造不況の中でメジャー のオケも経営はかなり苦しいと言われており、マチュアのオケの運 営にいたっては言うに及びません。練習場の確保や機材の移動など に頭を悩ます事が多い様です。純粋な音楽に対する愛情と情熱が、 物理的・心理的な障害に打ち勝つ力を彼らに与えているのでしょう。
私にとってアマオケの演奏会は「参加型のイベント」といえるかも しれません。良い演奏の時は感動し、危うい演奏の時にはハラハラ しながら「崩壊」しない事を祈ります。 「ほらっ! ホルンしっかり!!」等と心の中で励ましていると、 結局何の曲を聴いていたか解からなくなる事も・・・が、これはこ れで良いものなのです。 学生オケなどは4回生が卒業して戦力が落ちている事を観客が心得 ていて、「トランペットの子が抜けた穴を埋めるのは大変だね」と 会話を交わしながら拍手をしている様を見ていると何か心が温かく なる気がします。 プロ・アマ・奏者・観客それぞれに色々な音楽の愛し方がある事を 実感しますね。
お近くの公共ホール等でアマオケの演奏会があったら、是非一度足 を運んであげてみて下さい。大体500円から1500円の入場料 で、1500円だとかなり期待出来る楽団かもしれません。何れに しろ対価に見合った空間を彼等彼女等は貴方に与えてくれると思い ますよ。
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