テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:政治
沖縄が地政学的に重要であり、韓国も含めたアジア地域の安全保障の 役割も担っているという認識は現政府も国民の大方も共有している。そ して辺野古移設が前政権からの国家間の約束事であった事実もその是非 や経緯はともかく共通認識としてある。 1)普天間飛行場現状凍結なら周辺全居住民の移転 2)辺野古移設案の再交渉 私のレベルでの資料と情報では、普天間住民の危険性の回避の為に早期 の解決を図るには上記の2つのどちらかを沖縄に再度お願いするしか無 いと考える。洋上基地案は訓練施設の関係で軍事的にみると空論らしい。 沖縄県民の感情を逆撫でして、事を此処まで混迷させた政府は、移設先 として明言する前にする事があったハズだ。この問題を日本国の最重要 課題として認識している事を態度と言葉で示し、その解決の為に大きな 負担を負う覚悟がある事を基本方針と共に具体的に提示しなければいけ なかった。 ・ 米軍基地返還期日や米軍撤収後の基地跡地使用の具体策の提示。即 ち日米安保の見直し案と国防に対する基本姿勢を定める事。 ・ 駐留米軍兵士のよる犯罪抑止の具体策。地位協定の改定と地域住民 を守る為の日本人警察官の数倍増員などの案の提示 ・ 移転先との自然環境保護協定の締結。基地建設による環境破壊に見 合う以上の自然環境保護の為の具体的方策と予算額の提示 ・ 以上を考慮した地域振興、雇用対策の具体策と予算規模の具体的提示 現状での私の思いつきだが、少なくともこれ位の事前の交渉案はあって 然るべきだ。
長年蓄積されてきた沖縄県民の不信感と怒りは日本政府だけでなく、傍 観者然とした態度をとり続ける日本国民全てに向けられている。 今日までの経緯を思えばそれは当然の事であり、経済的な優遇措置だけ で再び米軍基地を押し付ける様な形になる事は避けたい。 成長著しいアジア諸国への玄関として沖縄県の存在を日本の国家戦略に 位置づけ、同時に自然に恵まれた環境立国日本の象徴として、その為の 大規模な資本の集中的投下をしたらどうであろうかと思う。これまでの 様な場当たり的な細切れの助成金では無く、移設・移転事業を、百年先 を見越した公共事業計画に組み込んで、米軍撤収後も移設移転費用が無 駄にならぬ様な将来への明確な国家ビジョンをもって予算を組んで取り 組んでほしい。 日本と沖縄の未来を語れる状況を創り、普天間の危険な現状も鑑みて再 度沖縄県に理解を求める努力を政府にして欲しいと思う。 ただ、ここで沖縄県と県民の了解を得られてもそうでなくても、この問 題の根本にある日本が国家として抱える問題性は解決されない事は認 識されなければいけない。 我々はこの問題を、数々の日本の通弊から逃れる為の絶好の機会と しなければいけないと思う。(To Be Continued…) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.31 04:24:37
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