テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:政治
普天間住民がおかれている危険な状況を一日も早く改善しなければ いけないという一点においては異議を唱える人間はいないと思う。 一部にある、現時点での駐留米軍基地の無条件撤退の主張は現状凍 結を支持するに等しく、余りにも無責任であり、そういった政治家 や政党が国政において求心力を失いつつあるのは当然のことなのだ ろう。 私は前回の日記においてこの問題の現実的な解決の為に再度の沖縄 県負担をお願いする趣旨を書いた。他に私の考えが及ばない様な優 れた解決策が無いとは言わないが、論議だけで何事も進まない日本 の通弊から逃れなければ現実は何も変わらない。沖縄県には本当に 申し訳無いと思うが、政府と全国民が沖縄県に対して公式に謝罪し た上で、いま一度だけ沖縄県民の理解を得る為の施策を講じて欲し いと思う。 ただ此処で、普天間住民の安全を守り、日米の国家間の約束事の信 義の問題の解決だけを目的にしていては何にもならない。 何故に日本国内の沖縄や他所にこれだけ永く米軍が駐留し、それを 日本国民が是認(放置?)し、合理的合法的な形として認知し続け る事が出来てきたのか考えるべきだ。その場凌ぎの場当たり的な見 解では無く、目指す国家の在り様を公式な政府の見解として此処で 提示しなければいけない。安全保障と軍事施設の存在のその正当性 を、政府と日本国民が共通認識として持たなければ、日本国は同じ 問題で再び迷走するだろうし、今回の普天間飛行場移設先への説得 力にも欠ける。 私はこの普天間問題を、日本の社会変革の為の絶好の機会だと捉え るべきだと思う。 現在、表層的な政治制度の各論での論争に再び国民に閉塞感が高ま りつつあるが、そこに内在する綿々と続いてきた意識を改革する 為の起爆剤と成り得るだろう。 日本の通弊の原因の根底にある、見えるものに「見えない振り」を したり、現実を捻じ曲げる「言葉の言い換え」や「解釈の拡大・縮 小」という卑屈に矮小化された慣習で誤魔化す事はもう通用しな い段階に来ているのだと思う。
当然国際的なルールは厳守しなければいけないが、 日本国が自ら「決めて」「行動し」「その責任を負う」国家となっ て欲しいと真に思う 。
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