テーマ:政治について(20230)
カテゴリ:政治
(拡散する「根本」) 有権者としては他に選択肢の無い状況なのに、済し崩しに的に民主 党政権が自壊しかけて来ている印象が拭えない。 当然だが、現在の日本国の金詰りも国際社会でのポジションも前政 権までの日本の歴史の中で培われたもので民主党の所為では無い。 その何層にも積み重なった我が国の閉塞感に別れを告げるべく政権 交代を私も選んだのだが、現状に対する民主党の責任性の多寡は百 も承知の上でも現政権の無策さを断じざるを得ないのである。 個々の政策に反映されなければならないのは、日本国が再生してい く為に「何が」「どう変わらなければならないのか?」という根本 の明確化であり、畢竟その行き着く先の「日本国の形」が見えてい なければ政策の合理性は担保出来ないのだ。 彼らが描く「無駄を省き」「雇用が改善」され、多くの子供が公園 で遊び、それを幸福そうな老人達が見守る社会というのはどういう 国家なのだろうか? 目前の日本国が抱える政治課題と問題意識は立場は違えども与党も 野党も大差は無いと思うのだが、その根本と思われるものを議論し ている内に話は拡散し根本から逸脱していくという事を我が国は長 年繰り返してきた。「言い換え」と「解釈の相違」という誤魔化し の政治文化が民主党政権になっても変わらないのだ。 何よりも「スピード感」・「誠実さ」・「国民有権者への責任政党 としての国家感の明示」が大切だと思う。 山積する課題は一朝一夕で片がつかないのは国民も衆知だ。それで も政策の優先順位を明確にし、その政策の達成例を国民に解かり易 く提示しながら進む以外にどんな手法も存在しないと考えるべきだ。
(事業仕分けの問題点) 現政権の唯一の救いともいえる事業仕分けだが、情報開示としての役 割に留まり具体的な解決の方法を未だ手にはしていない。山の様に仕 分けした後で何がどう事が進むのか誰にも解かってはいないのだ。 無駄なものに事業廃止を断ずるのは良いだろう。しかしその決定が法 的効力を持たずに済し崩しに無効になってしまうのであれば翻弄され るのは国民だ。官僚やその関係団体やゼネコンなどはどうなっても良 いが、その向こうに居る国民が政治家の無責任な発言によって不利益 を蒙る現実を菅総理や蓮舫議員は意識出来ているのだろうか。 政治家の無責任さが創り出すタイムラグは一般国民にとっては致命傷にな る。八場ダムの住民の惨状を例に出すまでも無いだろう。 私の知人の1人もスーパー堤防が廃止されれば差し押さえと自己破産 の憂き目に合う事になっている。 大事を行うには何処かに犠牲が強いられるものだが、それが国民の幸 福や国益に繋がるのでは無く、政治家のパフォーマンスの為であるの であれば国民は余りにも不幸だ。 独断との非難は責任政党として覚悟して事業仕分けの判定に法的強制 力を持たせる事が出来ないのであれば、この事業仕分けそのものの在 り方も再考が必要であろうと私は思っている。
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最終更新日
2010.11.01 01:57:23
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