セイヤのblog

八百長を認めた力士の言葉だが言い得て妙に思う。

私から見れば息子ほどの、数人の若者達だけを汚れ者に仕立て上げる作

為的な現在の流れに救い様の無いものを感じる。

なあなあの関係で其れを知りながら惚けて来た協会と多くのマスコミが

「八百長という伝統」を支えてきたのだが、現在の善意を気取った協会

の発言とマスコミ報道に怒りを覚える。

話のすり替えも甚だしいが、番付差による「給料格差」が問題だ等と

「どの口が言う！！」のだろう。

私は角界の賭博問題の時にはその犯罪性故に日記に批判を書いたが、

今回の八百長問題に関しては法的には問題無い事であるし、30年程前

から言われ続けている事で「自明の事」なのだろうというくらいの認

識だった。

今頃、何で社会的正義を振り翳して魔女狩りが始まったのだろうか？

道義的に誰かが「裏切られた」と思い大騒ぎするのなら、

「誰が（何が）、誰を（何を）、如何やって裏切り、結果どのような不

利益が齎されたのか？」を検証しなければいけないが、其処には相撲フ

ァンまで含めた全ての関係者の認識が検証されるべきだろう。

そうすれば「八百長は日本の伝統文化」に行き着くのかもしれない。

私は文章や言葉で現在社会を批判する度に、現在の若者達に「こんな社

会で申し訳ない」と思うのだが、今回の八百長問題を敢えてその遡上に

載せるなら

「公的領域（と言えるか？）における行動」に道徳的規範が抜け落ちて

いるのなら、それはその公的領域（或いは社会）を構築してきた大人の

責任だ。」という事だ。

私は相撲が国技だともスポーツだとも思わないので、こんな大騒ぎにな

らなければ「特殊な一団体内の人情的手法」として関知しないのだが、

この八百長を認めた若者達の責任を一方的に責め、角界から除名する様

な流れなら黙認は出来ない。

彼等は厳重注意くらいで充分だろう。

それより、「善意を気取る狡知」丸出しの協会とマスコミに相撲ファン

の大きな批判の目が向けられるべきだろう。

「何故に真実を知らせ、改めなかったのか？」と

それともファンも薄々感づきながら観ていたのか・・・・・・・・・・

角界は永年の八百長体質を認めた上で解体し、新たに組み直して再スタ

ートすれば良いだけの話だろう。

相撲ファンには其れで何も問題ないのだろうと思う。