テーマ:政治について(20225)
カテゴリ:思想
長渕剛が被災者の慰問と共に、現場の自衛隊員の慰問をしてくれた。 被災者も自衛隊員も励まされた事だと思う。 これまで、自衛隊員の活動現場への慰問をしたアーティストが居ただろうか? 私自身は長渕ファンという訳でも無いのだが、「よくやってくれた」と溜飲を下 げた処だ。
思えば中東への海外派遣等の生命をかけた任務を終えても、国民どころか政 治家からさえ感謝の言葉も聞こえない中で彼等は任務を全うしてきた。 戦後の歪んだ国家感に翻弄された嵐の中で 自衛隊員は敢えて「日蔭の身」で ある事を良しとし、無理解な世論の中で「国家と国民を守る」という使命感を誇 りに任務に就き、毎日の訓練という研鑽をつんできたのだ。 事在るごとに頼りにされ、事態の収束にあたりながらヴォルデモートの如くその 名を口にされない社会が日本に形成されてしまったのは何故なのだろうか?
以前の日記で、私は自衛隊が「暴力装置」であるという認識は間違ってはいな いという事を書いたが、それはイコール戦争屋では無いのだ。 http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/201011190001/ 先の大戦は本当に酷いものであったと思うが現在を生きる我々が「膾を吹く」 事があってはいけないと私は思う。 私自身は「アジアへの侵略」と「対米戦争を」分けて考えている立場だが、全 体主義が方向を誤らせたという事が、そのまま「国家感、国家意識の希薄化」 というネガティブな認識を蔓延させ、視線を背かせる事になってしまっては、 其れは再び国を誤るものになってしまうと思う。
我々は国難といえる状況を迎え、今一度「国家」という枠組みの意味を捕らえ 直しながら挙国一丸となって復興にあたらなければならない。 行き過ぎて、誤った全体主義を乗り越えねばならないのは国民一人一人の認 識であり、今こそ其れを越えた向こうにある国民国家を信じ、創り上げねばな らないのだと思う。
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