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2012.01.08
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カテゴリ:政治
11日から自衛隊の南スーダン派遣が開始される。

記事を書こうと過去における自衛隊と国防に関する記事を前回日記に

検索してみた。


東日本大震災において当初から現在に至るまで任務を全うし、被災地

の希望となり国民から感謝の意を送られている自衛隊であるが、その

彼らが内戦激しい南スーダンへ派遣される事を知る国民は少ない。

昨年末から内戦で3000人超の死亡者を出している危険地域へ赴任する

隊員諸君とその家族に思いを馳せる国民も政治家も如何程か?

南スーダンには既に去年から先発要員が駐留している。

他にもゴラン高原、ハイチ、東ティモールといった国で日本の自衛隊

が支援にあたり続けている。

PKO(後方支援)とPKF(軍事監視)の区別は、いざ現場で事有れば意

味の無いものだという現実も知っておいた方が良いだろう。

海外派遣には賛否両論があるのだろうが、今日に至る結果責任に於い

て我々有権者全てがその道義的責任を回避する事は出来ないのだとい

う認識を共有しなければいけない。


法治国家に於いての法の定める処による任務を執行する為に、自衛隊

員は使命感をもって生命の危険を賭して赴任するのだ。国を挙げて激

励し、安全を願い、帰還の際には労いをもって迎えないで如何するの

だ。

偏狭な自己正当性にばかり固執し、出立する自衛隊員達にシュプレヒ

コールを送る小賢しい連中の姿を見るにつけ大きな失望感を覚える。

彼らは自分達の行動が、結果的に大きな仕組みの中でのリスクのアウ

トソーシングをしているだけである事を知るべきだ。

民主党幹部の街頭演説に反意を挙げたグループを、警察力で取り締ま

り隔離鎮圧した政府には同様の対応を望みたいと希望する。


特別な事をしろと言っているのでは無い。

ただ、多くの国民が思いを寄せる事だけでも隊員諸君の使命感は支え

られ、不安を抱える家族も支えられるのだ。

そして考え、実行しよう。

改憲でも護憲でも、海外派遣反対でも賛成でも、国民が「決定する為

の論議」をして法的な決定を下した結論に対してなら、自衛隊は使命

感をもって答えてくれるハズだ。


国家・自衛隊・国民の間の他国に類を見ない恣意的な関係性は、日本

社会の特異な諸認識の根本であり克服すべき対象だと思う。

もう一度繰り返したい

「我々有権者全てが、その道義的責任を回避する事は出来ないのだ。」






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最終更新日  2012.01.08 15:25:16
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