テーマ:政治について(20208)
カテゴリ:政治
国の関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼働要請を機に各所で論議が沸騰している様だ。
私自身は過去に何度も書いている通り「脱原発」を望む「条件付きの再稼働容認派」なのだが、再稼働を見据える民主党の遣り様は如何にも拙いと感じる。 誰が如何見ても「指針の無い場当たり的対応」にしか見えないのだ。 諄い様だが司馬遼太郎の言葉を再再度掲載する。 「日本国の通弊というのは、手の内、特に弱点を国民に明かす修辞というか、さらに言えば勇気に乏しいことです。」 枝野経産相が繰り返す「地域住民の理解」を本当に得たいのなら、責任政党として原発行政の方向性を鮮明にした上で、もっと具体的に国家と国民が直面している窮状を国民に丁寧に訴えなければいけない。 運転停止しただけの原発が安全で無い事は周知の事だろう。 加えて1998年に計画的に運転停止された東海原発のたった一基の廃炉作業がどの様な経緯で現在も行われているのか国民に広く知らしめるべきだと思う。 運転停止された日本中全ての原発の安全を保つコスト+代換発電の施設と燃料代コストを捻出し、尚且つ全ての原発を廃炉するという作業が如何に途方も無い作業となる事か解る。 これに福島第一原発の始末・補償が加われば国家財政はもたないだろう。 つくづく「とんでもないモノ」に人類は手を染めたと私も思うが、事が此処に至って「脱原発」を望むなら、原発を部分稼働してロスを抑え、時間をかけて変換していくという手法しか無いと考える。 3・11以前から経済危機に直面していた我が国に、重く圧し掛かる一大事だという共通認識が必要だ。 「停止だ、廃炉だ」一辺倒のゼロリスク派の声が大きくなれば逆に「脱原発」への現実的・具体的な道が閉ざされる可能性がある。 再稼働はせず、廃炉も決まらず、停止状態のまま放置されて徒に国家財政を疲弊させ国民を窮地におとしめる様な状況は回避しなければならない。 関連記事 http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/201202250000/ http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/201110230000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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