テーマ:政治について(20208)
カテゴリ:政治
とうとう投票日を迎えた。
私は選挙権を得て30年以上になるが、今回は危機感さえ覚えるもっとも酷い総選挙だと思っている。 誰の為に行われる選挙なのかサッパリ解らない。 何とも出鱈目な争点による政局争いは、政治家自体が日本の抱える問題点を何ら理解していないか、しない振りをしての自己保身である事を現している。日本には、こんな下らない争点による政局選挙で時間と費用の浪費をしている猶予は無いはずなのだ。 原発問題・TPP・消費税・各党の景気浮揚政策・・・此れらに対して正否どちらを選択しても日本の難点が改善される訳では無い。何を如何選択しても日本が危機的状況を迎える事に変わりは無いと国民は覚悟しておいた方が良いだろう。これらの争点は複雑に絡み合っていて、単独に取り上げて論じられる程に単純で無く、全ては途方もない日本の財政赤字に帰結して、何党が政権を取ろうが、結局は「成るように成る」という遣る瀬無い方向にしか舵は切れないと考えておいた方がいい。 冷静に考えれば、原発の是非も、TPPの是非も、消費税の是非も、その先に希望の見えない新たな財政負担を伴うネガティブな争点ばかりだ。 「反原発、反消費税、反TPP」という無責任なファンタジーだけを語る政党も、「国民に相当の負担をお願いする」と唱える一見は現実路線の政党も、新政府樹立直後から予見出来る「現実の波」に抗しえる具体的な政策は持ってはいない点では同じだ。 1998年に底を打った原油価格は現在に至るまでに約4倍程になっている。 実はその間に、不思議な事に日本の消費者物価は下がり続けて「デフレ状況」となっているのだ。これは円高と労働者の「リストラと低賃金化」によってコスト吸収された結果だが、その為に「賃金デフレ」は恒常化し、国家経済の疲弊は極まった。その間に政治(政治家)は何ら有効な手立てを打てず、逆に無駄な為替介入で国富を消滅させる愚行を繰り返しただけだった。 そんな政治家達が今頃になって選挙に「円高是正」「デフレ脱却」を場当たり的に利用する。 「円安」による資源高騰コストを吸収できる余力が日本にあるのか? 「デフレ脱却」に伴う物価の上昇は間違いなく「賃金デフレ脱却」に先行して家計はどうなる? もし、原発ゼロが即時決定される様な事があれば、なんら経済政策を打つ前に「デフレ」からいきなり悪性インフレに突入してしまうのではないかと私は危惧している。 巨額の財政赤字を前に、私はインフレ誘導の有効性を否定するものでは無いし、それに伴う痛みに国民はある程度は耐える必要性を感じるが、この馬鹿者共に託して何とか成るとも思えない。自民・民主両政権を通じて何も出来なかった連中に、状況が更に悪くなった現状で何が出来るというのか・・・ 選挙結果は、低い投票率の下で前回の選挙で落ちた議員が大量に復活する「ゾンビ選挙」の様相となるのだろう。維新の会に僅かばかりの期待はあるが、自公中心の希望の持てないものに戻る可能性が高そうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.16 02:22:46
コメント(0) | コメントを書く
[政治] カテゴリの最新記事
|
|