テーマ:徒然日記(23461)
カテゴリ:思想
我が家は有料チャンネルの放送は契約していないのだが、幸運にも地デジで放送大学の3つのチャンネルが入るので無償で視聴出来る。
番組表で興味のある講義を見つけて、必要があればネットでテキストを購入して利用している。 講義は解り易く、内容も「レベルは相応に高い」という客観的声が多い様だ。 正式に入学して卒業するとなると費用(かなり安いが)も時間も掛かって大変だと思うが、趣味の延長の様なスタイルで勉強?したい私の様な人間には得難い存在になっている。 そんな放送大学に関するツイッターで大きな騒ぎがありました。 1)某有名大学教授(以下A氏)と名乗る人物がペンネームで「放送大学は本当の大学では無い」と批判 2)フォーローした某人物が「本当の大学の定義とは何ですか?」と質問 3)A氏が某人物を放送大学出身者と仮定して傍目にも無礼な言葉で非難 4)某人物がたった一言「私は学長です」 当事者間のやりとりはたったこれだけなのです。 A氏が、自分のつぶやきに最初にリプしたのが正真正銘の放送大学の学長だったという意外な展開に現場逃走?してしまった為に、その後はA氏に対するバッシングがツイート上で始まりました。本名も経歴もアッという間に暴かれて炎上という酷い騒ぎになってしまいました。 A氏に対する人間性と学歴を含めた経歴への否定的言及が、放送大学学長である岡部先生の見事な切り替えしや、その華麗な経歴に対する賞賛と、ネット上で歪んだコントラストを成して行きます。 A氏の品性に問題はあると思いますが、ネット上で繰り返される非難と賞賛両方を少し冷静に見れば、其処には「学歴と権威への偏重」という「同じ観点」で語られる表裏一体のものがある事が知れて来ます。流石に岡部先生はこの意図しない展開に「立場が逆転しうる問題」という的確な観点をもって騒ぎの収束を促すコメントを発しています。 A氏も更に深く主張したいものもあったであろうし、逃げ出すべきではありませんでしたが、彼自身が一番「学歴と権威」に重きを置いている人間であったのかもしれません。 昨今はネット炎上も日常茶飯事の感はありますが、興味本位で騒ぎが大きくなる事で問題が本質からズレて陳腐化していくという事が繰り返されている様に感じます。 「学ぶ」という事が如何いう事なのか? 「学歴」や「権威」の評価は実社会において正当に成されうるのか? 「考え」て「学ぶ」べき事が、今回の様な騒ぎの中にさえあるのだという謙虚さの大切さに我々は気付くべきなのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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