テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:経済
元ファンド・マネージャーにして小説家(ペンネーム波多野聖)の藤原敬之氏が週刊現代に面白い記事を書いていました。
それは「成田空港と羽田空港をリニアで結び、一つの空港として国際競争力を上げよう。」というもの。 成る程、この両空港の直線距離を時速500kmの高速リニアで結べればほぼ移動時間を考慮する必要が無くなり、成田が抱える都心とのアクセス悪さと、羽田が抱える物理的な制限という両空港の弱点を一気に克服出来る。 利便性により「日本の玄関はやはり羽田だな」という流れから、無理無理な拡張工事が羽田で行われたりしていますが、このアイデアはそうした費用を削減しますし、尚且つ用地買収の費用も掛からず、成田空港へのこれまでの投資も埋没コストとならない優れたものだと思われます。 これは関空と伊丹空港の間にも適合しそうですね。 私はJR東海が100%費用負担するという現在のリニア計画に否定的な記事を書きましたが、成田・羽田空港間や関空・伊丹空港間の計画なら国費による整備もありだと思います。最悪ペイ出来ない状況になっても、第三セクターや国営として維持する価値がある。私は現在の日本国における交通インフラでの優先課題は「待ったなし」の航空事業整備だと考えています。殆どの国内空港での整備は「制度」「設備」「アクセス」等を筆頭に悲しい程に遅れていています。人間が長い距離を移動するだけなら国内でも航空機が一番いい。航空事業というのは原初的にグローバルですが、国内の空港整備の充実が無くしてはグローバル的発展もありえないのです。 利権の巣窟と成ってしまった地方管理空港の「現実的な活用案と統廃合」を考える事は日本人の意識を変える良い切掛けにもなるだろうとも思われます。 2015年に就航予定の純国産ジェット機MRJ。 新たな「日本の空の時代」を我々は迎える事になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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