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2013.11.01
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テーマ:徒然日記(23462)
カテゴリ:思想
昨日のニュースで流れたローマ法王庁での映像です。
乱入した子供がやりたい放題というネガティブな表題ですが、果たして観ている我々の側の多くはそういった感情を持ったのでしょうか?


この映像を観て私と同様に「汚れなき悪戯」というスペイン映画を思い出した方も多いかもしれません。「マルセリーノの歌」には現在でも心洗われる心持になりますね。


私はキリスト教も含めた既存の宗教には懐疑的な人間ですが、その効用の部分的理解はあるつもりでいます。「無邪気」は両刃の剣で非常に危険でもあるのですが、それを大きな心で俯瞰した眼差しで観る事を「キリスト教的なもの」は要求します。
かの子供とローマ法王の風景を、単に公共性を弁えない里親に育てられた無礼者と其れをあしらう法王という図式に捉える人間は稀有だと思うのです。


私は「宗教と芸術」の親和性をよく考えるのですが、芸術という現象は「創造」というより「発見」であり、宗教と同じく奇跡(真偽は個人の中にあります)という偶然性の連鎖がそれを支えているように思います。
「かの子供とローマ法王の風景は、我々に芸術的感動を与えた」
私はそうした感慨をこの映像にもつのです。





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最終更新日  2013.11.01 11:40:26
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