テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:経済
NYダウが下がり、現在は東京市場も400円を超える大幅安となっていますね。
新興国の金融・財政懸念によるものの様ですが、元々は米国の金融緩和縮小による海外資金の還流を見越しての新興国通貨下落が主な原因です。 昨年半ば頃から顕著化して来ていた新興国通貨切り下げですが、今年に入ってからの急落は毎度の事で、ファンド等の機関投資家による売り浴びせ「通貨狙い撃ち」がアルゼンチンペソやトルコリラに対して行われ、混乱に拍車を掛けているのだと思われます。 一時的な混乱で収束すると思われますが、これが通貨危機に発展する可能性は否定しきれません。米国経済の持ち直しによる金融緩和縮小のニュースが回り廻って米国株を下げる作用をする事は現在の世界経済のバランスの危うさを現していますし、過去に幾度もあった通貨危機と類似しています。 私は資本主義を肯定し自由市場を尊重する立場ですが、こうした資本主義の悪食な部分がクローズアップされる度に暗い気持ちになる。こうした部分が修正或いは緩和されなければ、人類は自ら自由主義経済を手放すところまで追い込まれる事になるのではないだろうか・・・ 社会主義の本筋は世界同時革命により「主権国家」を無くしてボーダレスの労働者の世界を創る事にありました。壮大な実験は失敗し、人類は主権国家を残して資本主義を選択したと考えるべきだと思うのですが、デフォルトしても精算整理の仕様の無い主権国家の通貨や国債まで「完全なコモディティー」の如く扱う現在のマーケットは、自由市場を守る本家本丸の国家群を食い荒らす「愚かな市場」であり、此処は人類の知恵が関わるべき重要な部分の様に思われるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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