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2014.04.09
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テーマ:徒然日記(23457)
カテゴリ:科学
全く馬鹿げた記者会見だった。
会見最初の小保方氏の発言に幾度も被る質問を記者達は繰り返し(その程度しか出来無いのだろう)、その都度小保方氏は論文に関して「自分が未熟だった」という類の同じ返答を繰り返すばかりだった。彼女自身が論文に不都合があった事は認めていることと、それでもSTAP細胞が存在するという結論を確信しているという事は事前に周知であったはずだ。
それを繰り返すこの会見に何の意味があったのだろうか?
彼女が関係者に自分の研究者としての稚拙さを詫びれば良い事で、TVに向かって全国に謝罪する必要などあったのか?
魔女裁判か? これは
不服申し立てというのは彼女の論文の矛盾における作意に関しての法的な善意・悪意という理研との関係性の中での争点の話であり、お茶の間の視聴者には何の関係も無い。これをSTAP細胞自体の是非の問題と勘違いしている人も多い様だ。

世間をお騒がせさせていたのは当初から研究とは無関係な情報で騒いでいたマスコミであり、挙句の果てに会見後に街角インタビューで「小保方さんを支持しますか?」と来たもんだ! 市井のインタビュイが何を根拠に答えているかは不明だが、現状では「解らない」というのが正解だろう。STAP細胞の真偽は現状では誰も解らないし、小保方氏の論文の矛盾が善意か悪意だったかに至ってはそれ以上に解らない事だ。
「科学的」等と言う単語を使いたいなら答えは一つしかない。

この話題を切掛けに実証・再現性という一般市井では使い慣れない言葉が氾濫している。科学に実証・再現性が不可欠なのは確かだが、其れに手間取った偉大な発見は多くあるし、結局実証に至らなかったが後世の研究の礎となった研究はそれ以上に多いだろう。実証や再現性を性急に求め、余りに厳密化してしまうと自由な発想による仮説や研究が矮小化され科学者自らの首を絞める事にもなりかねないのではないか? 私は門外漢だが科学の世界でも、特に若い研究者は多くの失敗と恥をかきながら成長してものなのではないだろうか。今回の事で若い研究者が失敗や反証を恐れて萎縮する様な環境を作ってはいけないと思う。

これから時間をかけて再現実験に取り組むというのだから、小保方氏への批判も賞賛もその後でいい。






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最終更新日  2014.04.09 23:34:20
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