テーマ:徒然日記(23460)
カテゴリ:思想
「一生懸命頑張って勝つ事の次に大切なものは、一生懸命頑張って負ける事だ。」
NHKの朝ドラ「花子とアン」での劇中での台詞です。 結局、人間はそうする以外に前に進む道は無いのだという「覚悟」」を感じさせる力強い言葉ですね。 「頑張っても失敗したら損だ。」 「どんなに懸命に頑張っても勝たなければ意味が無い。」 「無駄な努力はするな。」 此れ等は「無駄」や「無意味」の或る一面での真実は語っていますが、経済的な成果のみを汲々と追い求め続ける現代社会で、こうした狭義な合理性がスマートな言説の様に受け取られる風潮は社会の閉塞感に繋がり塩梅が悪いなと感じます。 無駄の定義なんてホントは無いのだろうし、無駄なく努力する事など人間には不可能なのでしょう。必謬的存在である人間の充実は、成功や失敗という表層的な評価の彼岸にある能動的な精神にあるのだろうという事を、此の朝ドラの一言が我々に気付かせてくれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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