テーマ:政治について(20205)
カテゴリ:経済
株高で賑わってますね^^
FRBが量的緩和終了を発表して世界的なリスクオフの懸念があったのですが、日本の追加緩和がサプライズとなって世界的な株高という事になりました。 GPIFの方針決定の影響も大きかったですね。 まだバーナンキがFRB議長の頃の緩和終了発言で、新興国からの資金引き上げへの懸念が回り廻って米国市場を混乱させた経緯を考えると、今回の日本の追加緩和のタイミングは米国の意向もあったのかな?と勘繰ったりしています。 少なくともアベノミクスの効果に懐疑的になって来た状況で、来年の消費税UPへの布石を打ちたい安倍・黒田ラインの決断を促す材料として「米国の思惑」はあったんじゃないでしょうか。 しかし、[サプライズである]という事は「本筋では無い」という事と同義なのですね。私のアベノミクスへの肯定感の背景にあるものの半分以上は「私也の諦観」ですので、私にとって此のサプライズはアリなのですが、日本経済を本当立ち直らせようと真摯に考えている人間なら更に国家財政を圧迫するこの追加緩和には反感をもつのが普通だと思われます。 実際、殆どの経済学者がこの追加緩和に否定的な意見を表明していますね。 日本経済の問題の本質は公共事業以外に資金需要が少ない「需給ギャップ」にあり、そこに再び大量の資金供給する事の効果は単なる心理的「賑やかせ」に留まります。 現にこれまで供給された資金の殆どの行き先も再度国債購入へ回されるか、金融機関による日銀預金の大幅増加(ブタ積み)という停滞現象に現れています。 資金需要を創造すべき「第三の矢」は未だ具体性が見えないのが致命的ですね。 グローバル化の中で企業の海外進出が進み、これからも進み続ける日本にとっては「円安」の恩恵も無くなりました。海外との連結決済で私企業の業績が幾ら上がっても国内GDPに大きく寄与する様な事は無くなってしまったのですね。 しかし、それでもです。日銀や日本政府が「異次元の量的緩和」以外の手を打つことが可能なのだろうか?と私等は考えるのですね。好況時に増税出来ず、長期デフレ時に物価スライドで年金等の公的支出を抑制出来無かった場当たり的で未熟なガバナンスは日本人が背負った宿命と考えた方がいいのかもしれません。 私の諦観は「日本は後戻り出来ない状況であり、行く処まで行くべきだ。」という認識に依りますが、誤解を招きやすいので改めて次の機会に書くことにしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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