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[無線機器] カテゴリの記事

全171件 (171件中 51-100件目)

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• 伏兵　－　FTDX-3000

  　今年のDayton HamventionでTS-990が出てくる､というのでしばらく前から気にしていました｡　先ほど関連のサイトを見てみると､一週間ほど前から写真が出回っていたTS-990とは別に､ヤエスがFTDX-3000を出してきたようで驚きました｡　横長で周波数表示窓が小さめのデザインは､ぱっと見私には昔の受信機R-1000が連想されました｡これまでのHF機とは少し異なるみかけです｡　実は最近､IC-7000やFT-857の系統の無線機がもう一台ほしいと思っていて､ひそかに新型機を期待していました｡しかし別ジャンルながらFTDX-3000もよさそうです｡3000の価格設定が気になります｡

  2012.05.19

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• 

  安定化電源の修理

  　今日は朝から、昨日は雨のため断念した庄原の比婆山に登ってきました。今日のエントリはこの比婆山行きの件にするのが自然と思われますが、山から運用するつもりでFT-817と一緒に持って行った1200用トランスバータがNコネで中継ケーブルとあわず、QRVすることができませんでした。ホイップがあった144や430の運用も気合が入らず、純粋な山歩きになってしまいました、hi.　帰ってから夕飯まで時間があったので、しばらく前からメータの調子が悪かった安定化電源の修理をしました。この電源、メータ表示をフロントパネルのスイッチで電圧と電流に切り替えるのですが、このスイッチの動作が不安定で、電流表示が時々おかしくなっていたため、手持ちのスイッチと交換しました。　記憶が正しければ開局の少し前に買ったこの電源、以前電圧制御のトランジスタを交換したのに続いて二度目の修理になります。しかしこれで三度元通りの動作を回復することができました。一生ものになりそうです。

  2012.05.05

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• HM-12のマイクエレメント交換

  　ノイズがのったり直ったり、を繰り返していたIC-821のハンドマイクHM-12ですが、先週の移動でノイズの指摘を再びいただいてしまいました。　これまで配線をやり直したりアースを改善したりしていたのですが、何度も再発するこのノイズはマイクエレメントに根本的に問題がある？かもしれないようなので、手持ちのエレメントに交換してみました。　とりあえずはノイズがなくなって良好に動作していますが、これまで何度もハムが消えては再発することを繰り返しているので油断はできません。しばらく様子を見る必要がありそうです。

  2012.04.08

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• 

  広島消防はアナログテレビの代わりになるか？

  　数年前、NHKのアナログテレビのキャリアが0.1ppm前後の周波数精度をもっていそうなことがわかり、無線機の周波数を校正するのに便利に使っていました。しかしテレビが完全デジタル化されてしまい、またデジタルテレビのスペクトルはキャリアがどこにあるのかわかりづらいため、安定して使える基準電波を失っていました。　業務用、ということで思いついた広島消防の基地局の周波数が使えないかと考え、IC-821を使ってアンリツのOCXO（の高調波）とともに、見かけの周波数誤差を2時間ほどかけて測ってみました。　見かけの周波数誤差が広島消防、OCXOとも1ppmほど動いているのは、ほとんどIC-821のほうの基準発振の振れが原因と思われます。グラフの、右肩上がりの45度の線からのずれが広島消防とOCXOの相対的な周波数ずれに相当しますが、悪く見積もっても0.1ppm程度しか動いていないようです。また、両者を一次近似したグラフがほぼ原点を通ることから、両者の周波数の絶対精度が高い（同じ割合で両者がずれている可能性もありますが可能性は小さい？）ようです。　FMの無線とはいえ、消防無線もプロの設備、しかも人命を扱うということもあるのでしょうか、周波数精度と安定度は高いもようで、0.1から0.2ppm程度の絶対精度ありと考えてよさそうです。

  2012.03.24

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• 同軸ケーブルによる減衰

  　2mのプリアンプを通過した送信電力の損失を計測していて、同軸ケーブル自体の損失がかなり大きいことにふと気づきました。　手元にあった4mの5D-2Vを送信機と電力計の間に入れると、10Wの入力に対しケーブル通過後は145MHzで8.8W(-0.6dB)、433MHzで7.7W(-1.1dB)まで減衰していました。　HFの感覚で同軸ケーブルでの減衰等考えたこともありませんでしたが、あらためて減衰量を目の当たりにしてみると、こんなにロスしていたのか、という感じです。この分だと、430MHzだけでなく144MHzでも受信プリアンプをアンテナ直下に入れればそれなりの効果が得られるかもしれないと思えてきています。

  2012.01.15

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• 2ｍプリアンプの調整

  　以前作っておいた2ｍのプリアンプ、入力部の定数を詰めていなかったため、送信時のSWRを観測してみると1.1から1.2ほどありました。　実用上の問題がいかほどあるかはともかく気分がよくないので、上記のリンク先のものと、もう一台別に作っておいたプリアンプそれぞれについて調整を行い、それぞれ無線機側からみたSWRをほぼ1.0まで追い込みました。　数えるほどしか実戦でつかっていないこのアンプですが、別途整備中のアンテナと組み合わせて活躍させるつもりです。

  2012.01.09

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• CWインジケータの回路

  　以前ポストしたCWのチューニングインジケータの回路について、これまで問い合わせが何件かありました。同様に興味のある方があるかもしれないので、回路図を貼っておきます。これはマイクで音を拾うようにした回路ですが、無線機から直接AFをとるようにできればそちらのほうがお勧めです。　さて明日は、全市全郡です。基本暇人の私も、このところ貧乏暇なしの言葉のとおり週末の時間を心配していましたが、明日は時間が取れそうなので、430MHz中心で移動してみるつもりです。　1200と144もあわせて準備するので、一応三バンドQRV可能な状態で臨みます。

  2011.10.08

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• 430MHzアンテナの改修

  　しばらく前に作った430MHzのアンテナは、同軸ケーブルを給電点に直付けしていました。　1.2GHzへのQRVをはじめて、長めのN-Nの同軸ケーブルが欲しくなったので、430のアンテナのケーブルをN-Nにして、このアンテナの給電部はMコネのジャックに変更することにしました。　パネル用の安いジャックがあったのでこれを同軸の代わりに取り付け、SWRを観測してみると1.5強ありました。しかし、ケーブルの取り回しが一部エレメントと平行に近くなっていたのでこれを修正すると、CWからSSBのバンドにかけてほぼSWRを1.0にすることができました。高い周波数はちょっとした周辺環境がアンテナの特性に影響するので気を使います。　来週末は全市全郡があるので、UHFで遊んでみるつもりです。今回は144MHz以下を捨てて、他局とのバッティング覚悟でメジャーなところ？への移動も検討しています。

  2011.10.02

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• ウエーブハンターの高ゲイン化

  　最近EMEの記事を目にする機会が複数あり、再びMoonbounceに対する興味がわいてきています。EME信号の受信は数年前に一度10エレスタックのウエーブハンターで試みたことがあり、このときは失敗しています。　144MHzでのEMEは、クリエートの9エレスタックに50WくらいからQSOできるようなので、受信だけなら少しがんばればなんとかなりそうな気がします。そこでウエーブハンターのブームを2mほど足すことを想定してゲインがどれくらいかせげるか見積もってみました。　ブームの伸ばし方は、ウエーブハンターのエレメントをそのままつかってブーム上の位置のみ変更する場合と、ウエーブハンター部分は変更せずに先端にエレメントを追加する場合の2ケースで、それぞれアンテナ一本分の特性を計算しました。フロントゲイン重視でMMANAを使って最適化した結果、いずれもブーム長なりの性能が出そうです。なおエレメント追加版ではエレメントを4本増やしています。　グラフは、ネット上にあった2mアンテナの例を一緒にプロットしたものです。ほぼブーム長にゲインが比例（ブーム長が2倍になればゲインも2倍/+3dB）しており、今回の計算でも両ケースとも同様の傾向がみられます。　ゲインはエ既存レメントの配置を見直した場合も、エレメントを追加した場合もほぼ同様でした。しかし既存エレメントの配置を見直す方法では、給電点のインピーダンスが大きく低下してマッチングをやり直す必要があるので、実際に改造するにはエレメント追加版のほうが簡単そうです。　今回計算した改造、そのうち暇をみつけて実際にやってみたいと思っています。

  2011.09.06

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• 今度も機嫌が直ったけれど

  　半年以上をおいて再発していたIC-821の不具合が、今日電源を入れてみるとなぜか直っていました。　前回と同じく、特になにかしたわけでもないのに調子が悪くなり、何もしないままいつの間にか直っていました。二度あることは三度あるとも言うし、おそらく今後不調の頻度が増えていってついにはいつまで経っても直らなくなるのでしょう。　それでも少しでも長く、不具合が再発せずに動いてほしいものです。

  2011.08.24

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• IC-821不調再び

  　ビールの肴にメインのワッチを、とIC-821の電源を入れたところ、昨年末に経験した現象が再発しました。　AFが出力せず、busyのLEDが144と430とも仲良く点滅するばかりです。前回はしばらく休ませてから電源を再投入ることで回復しましたが、このたびは何度やっても復帰しません。リセット操作をしてみても、メモリが全部消失しただけで、やはりダメでした。　衛星を始めたころから使っているこの821も、ついに本格的におかしくなったのかもしれません。私の持っている無線機では、IC-706mk2Gは2mで強い局が出てくるとバンド全体が使い物にならないし、FT-847はHFが100Wなので移動には使えず、VUの移動用リグがFT-817のみという少し心もとない状況になりそうです。　無線機を新しくするという選択肢もなくはありませんが、IC-910/911はいつの間にかdiscontinuedになっているようで、後継?の9100は移動には大きすぎます。また八重洲のVUは（根拠なく）信頼感に乏しく、自分自身を納得させられそうな選択肢がありません。　悩ましいです。

  2011.08.18

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• デュプレクサの挿入損失

  　実はこれまで430MHzの電力計を持っていなかったので、フィールドデーコンテストでの使用をもくろんで、先週ようやく安いパワー/SWR計を手に入れました（残念なことにその後FDの日は休めそうにないことがほぼ確定したので、今年は参加見送りになりそうです）。　ためしにIC-821の出力を測ってみると、定格20Wの最大出力設定で144MHzが実測16-17W程度、430MHzは15W程度と少し低めでした。古い無線機なのでパワモジュール等の劣化と思いましたが、ためしにデュプレクサをはずしてみると無線機からは両バンドとも約19Wほど出力されていることがわかりました。　デュプレクサでの損失が144MHzで2-3W、430MHzで4Wとかなり大きいことになります。このデュプレクサはDiamondのMX-72Hというもので、本体の表示ではLPFの挿入損失が0.15dB、HPFが0.25dBとあります。しかし実測ではそれぞれ0.5-0.7dBと1.0dB程度と、仕様に規定されている値よりもかなり大きいようです。　コネクタ分の損失もあるのでMX-72Hの仕様がそのまま誤りとも言い切れませんが、損失発生部位はともかく1dBというと、特に受信側では気分的に看過しづらい大きさです。今後移動運用では、これまで以上にデュプレクサなしで運用できるようアンテナの構成を考えるようにします。

  2011.08.04

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• アナログTV最後の周波数確認

  　ある程度周波数が高くて周波数の比較がやりやすく、かつそこそこ絶対精度が期待できる周波数基準として、NHK TV放送電波の映像信号キャリアを使っていました。TV帯をCWモードで受信できるIC-706mk2Gを介して、私が所有するすべての無線機の周波数の校正をしていたのですが、この方法が今週限りで使えなくなってしまいます。　車で外に出る機会があったので、現時点の周波数精度を最後に確認してみました。真夏の走行の合間で、しかも車の乗り降りでは無線機の電源も切ったりしたので完全暖機状態の実力ではありませんが、私の706の今の絶対周波数誤差は0.3ppm程度のようです。0.3ppmというと、430MHzでも100Hzそこそこなので、とりあえずは実用上十分です。　今日のNHKの周波数は、二波の差からして最大0.15ppm程度ずれていたようでした。以前誤差を見積もったときには、0.1ppmを下回っていたと記憶しているので、アナログ放送終了間際でNHKのメンテナンスの手が緩んでいるのか、はたまた真夏の暑さのせいもあるのかもしれません。

  2011.07.22

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• QRI

  　先ほど18MHzでQRIのレポートをもらいました。音調不良、というこの符号を実際のQSOで聞いた記憶はなく、おそらく初めてです。　しばらく前からトーンがきれいでないようなことを言われていたので、疑っていた電源電圧を確認してみました。　すると、安定化電源側の電圧は全く変動していないのに、無線機（TS-440）側の電圧が送信時に1V以上低下していることがわかりました。DCの電源ラインは無線機についていた、4線（正負側それぞれがパラになったもの）の純正ケーブルで、安定化電源側は圧着端子をつけて接触不良もないと思われますが、それでも実害があるほど電圧が落ちていることになります。　今使っているDCケーブルは電源側にフューズがついていて短くしづらいので、どこかで適当な線を見つけてこないといけません。

  2011.07.01

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• CWのトーン

  　最近TS-440で350103から時々運用するようになって、何度かCWのトーンに'9'でないレポートをもらいました。　私の場合面倒くさがりなので、レポートの多くは599で、SやRは9や5以外をつけることはありますが、トーンで9以外を付けることはよほどひどい信号でないとありません。この感覚からすると、複数回にわたってトーンに9以外をもらうということはかなり汚い電波になっているのかと気になり始めています。　FT-817で聞く限り、特に問題はないように感じるのですが、送信の際、メータ等のバックライトの照度が多少落ちるので電源のレギュレーションに問題があるのかもしれません。CWを運用するときはマイクははずしていますが、SSBではマイクに回り込むことがあったのでこれも少し気にかかる事実ではあります。　しばらくは送信波も気にしながらの運用になります。

  2011.06.12

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• マイクの回り込み

  　昼過ぎに車から21MHz聞くと1から8エリアにかけてよく開いており、モービルホイップから埼玉の局とSSBでQSOすることができました。　このあとすぐ帰宅してしまったので、家からもモービルホイップで出てみました。平日のせいかCWで信号が聞こえなかったので、記憶にある限り数年ぶりにTS-440でSSBの送信をしました。マイクは、モービル機TM-701で使うためにケンウッドのピン配置に改造してあった、アツデンのDTMFマイクです。　このマイクは、テンキーを押すと自動で送信状態になるもので、Wires等に使っていたものです。手元にあった唯一のKenwood用マイクでしたが、このDTMF送信機能が曲者で、SSBで送信すると回り込みで送信状態から復帰できなくなってあせりました。テストなしにいきなり聞こえた局をコールしてしまったため、このQSOは受信に移るたびにマイクコネクタを抜いてなんとかこなしました。　ほとんど出ないSSBですが、回り込みの事実がわかったので対策を考えてみます。これをきっかけにフォーンのアクティビティがあがるか？

  2011.06.06

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• センス不足

  　TS-440に内蔵したチューニングインジケータをしばらく使っていて、ゼロインを検出する周波数が少しドリフトすることに気がつきました。　朝電源を入れる前の完全に冷えた状態と、送信を繰り返して冷却ファンが回るほど温度が上がった状態で比べると、50Hzほど、設定が800Hzですから割合にして6%以上も変動していました。　古い機種でも無線機の周波数ドリフトが10%程度なので、AF周波数で%オーダーの変動などあるはずがない、と漠然と考えていたのは誤りだったようです。　LM567のロック周波数を決めているのは外付けのR,Cです。調べてみると、抵抗の温度変動は小さそうですが、コンデンサ、特に電解コンデンサは最も温度変動による特性変化が大きく、数十度の温度変化で10%程度の容量変動があるようです。このインジケータの設計Cは0.47μFとしましたが、440に組み込んだものは、コンデンサとして手持ちの1μFのアルミ電解コンデンサを二個直列にして組んでいました。　今思えば、一番大事な動作周波数を決める部品に電解コンデンサを使うとはセンスがないというほかありません、hi.サービスマニュアルによればFT-1021ではフィルムコンデンサを使っているようなので、TS-440のコンデンサも同種のものに変更したところ、冷間と暖機後でインジケータの動作周波数の変化はリグの周波数表示分解能である10Hz程度以下と、ほとんどなくなりました。　ちょっとした工作でも勉強になります。

  2011.05.29

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• TS-440へのチューニングインジケータ組み込み

  　TS-440はCWゼロイン時のトーンが調整できないため、所有するリグの中で唯一私のお気に入りの700Hzと異なる800Hzで受信しなくてはなりません。感覚がちょっとことなるため、以前、FT-1021内蔵の回路を参考につくったチューニングインジケータを便利に使っています。　これまで外付けで使っていましたが、リグを動かす際に面倒なため、TS-440に内蔵してみました。初号機の、マイクで音を拾う機能は必要ないため、AFSKの出力信号で直接LM567が駆動できないか試したところ、残念ながらレベルが足りなそうだったので、今回もオペアンプの一段増幅（一応BPFの特性）をかけてあります。　最初よく考えずにシャシ上部のちょうどよさそうな空間に基盤を固定しようとしたところ、内蔵スピーカと干渉したため、オプションの配置音声合成ユニットの場所に配置することにしました。　インジケータのLEDは、パネル面のLEDのどれかを流用してスマートに仕上げることも考えたのですが、フロントパネル部はデジタル部分を分離する意図があるのか基盤が三枚重ねで分解が大変そうだったため断念しました。格好には目をつぶってパネル上部にLEDをひとつ追加しました。　視覚的にゼロインがわかるのはとても便利です。夏に向けて、Esシーズンで活躍してもらいます。

  2011.05.08

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• シャックの発熱量

  　暖房も冷房も空調を使わないこの季節、長い時間無線機のある部屋にいると、ほかの部屋と比べてかなり室温が高くなります。二階で日当たりのよい部屋であることを差し引いても、無線機の表面の暖かさからは、機器の発熱の要因が疑われます。　送信時間の割合は受信と比べ、ごく小さいと考えてシャック内の発熱量を軽く集計してみると、500W程度のようです。ファンヒータの発熱量は3kW程度らしいので、かなり小さいのは確かですが無視もできない量ではあります。　ただ、下に示すように500Wのうち無線機分の割合は三分の一に過ぎず、一番の発熱は自分自身、次はPCです。私の設備では、室温の上昇に対する無線機の寄与はさほどなさそうです。HF（電源内蔵）:100WHF（DC電源×2台）:40WVHF（モービル機）:10WPC（デスクトップ）:150W（ネット情報だとこんなものか？）自分:200W（軽作業時の発熱量がこれくらいだと聞いたことがあるような・・・）　無線は電気を使う遊びですが、目の前にある無線機をすべてつけていても150Wと、PC一台分程度なので消費電力の絶対値はさして大きくないといえそうです。　車でドライブすることを考えると、一時間あたりガソリンを3l消費するとして、燃料の平均発熱量は30kW程度にもなるります。ちょっと強引な比較ですが、無線で遊ぶのは車ででかけるよりも、200倍（発電と送電の効率を考慮しても少なくとも50倍以上）も環境にやさしい？ことになります。

  2011.05.04

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• HM-12の不具合なおったか？

  　何年も前からときどきノイズが載るようになっては、わけもわからず中身をいじってはノイズがとまる、ということを繰り返していたHM-12が、今度こそは本当に直ったかもしれません。　昨日久しぶりにIC-821のFMで送信した信号をモニタしてみると、聞き覚えのあるブーンというハムがまたまた聞こえてきました。ネットで検索してみると、コンデンサマイクのアース不良の可能性ありとの書き込みがどこかの掲示板にありました。さらにそこには、銅箔テープでエレメントを巻いてアースする方法が書いてあったので、これを試しました。　効果はてきめんで、VX-5で聞く限りノイズが全くなくなりました。一日経った今日、さきほど確認してもいまのところ問題は再発していませんでした。これでノイズの問題が根本的に解決していることを祈っています。

  2011.04.25

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• AFアンプ

  　固定で使っているFT-1021のスピーカ端子の接触がおかしくなってきました。　プラグをさした状態でこれを触るとガリっぽい症状があることから、以前IC-706で経験したのと同じくジャックの半田割れを疑っています。ならば、ということで再半田しようとケースを開けてみましたが、スピーカ用のジャックがついた基盤を起こすためにはおびただしい数のコネクタを脱着する必要があり、何か事故を起こす可能性も感じるため断念しました。　そこで、オーディオ出力を別系統から取ることにしました。この出力端子はスピーカが駆動できる出力ではないため、外付けのアンプが必要です。最初安いキットを使うことを考え、価格を調べたところ1000円程度するようでした。しかし最近は、PC用のスピーカが安く、バッファローの製品が、ステレオ用の二個のスピーカにアンプがついて、しかも100Vで駆動できるものが880円であったので、これを使うことにしました。　サブ側の受信にはこのPC用のスピーカをそのまま使うことにし、ヘッドフォン用のジャックを利用してメイン側のスピーカ出力を取り出せるよう少々改造しました。ボリュームが無線機本体でなく外付けスピーカに移って少し使い勝手が変わった他は、音質の問題もなく違和感なく良好に動作しています。　PCのマーケットの大きさがこのスピーカの抜群の安さの原因でしょう。無線機もPCと同じくらいユーザがあったならば、10万円も出せばすごい高級機が買えるだろうに、とありえない想像をしています。

  2011.04.16

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• 過去の自分の謎の行動

  　新しく作ったチューナの調整に、FT-817の内蔵SWR計では分解能が荒すぎ、バンドによってはSWRが3を超えていてもインジケータがひとつも点灯しないことがあります。　これでは控えめな出力で使うのに気分が良くないため、昔50MHzの移動で使っていた、FCZのSWR計を引っ張り出してきました。　ところがこのSWR計、ダミーロードを計ってみるとSWRが3ほどです。かなり長い間使っていなかったので半田の割れ等を疑ってみるも、特に問題は見つかりません。しかし回路図と比べてみると、コンデンサの分圧比が、なぜかオリジナル回路のさらに数分の一に改造してありました。改造してあったコンデンサの定数を所定のものに戻すと正しく動作するようになったので、とりあえずは結果OKです。　この改造、間違いなく自分で行ったはずですが、経緯が全く思い出せません。6mの移動でよく使っていたときは良好に動作していたはずなので、盛んに使っていた時期の前に行ったのか後に行ったのか、また何をねらった改造だたのかも不明です。頭の切れが鈍ってきたのは感じていましたが、私の脳もそろそろ本格的に痛んできたのかもしれません。このブログは、将来同様の問題が再発するのを防止する意味もあります。

  2011.03.27

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• QRPアンテナチューナ

  　FT-817と組み合わせて使うアンテナチューナを作ってみました。　回路は、シンプルで机上の計算では整合範囲が広そうな、FC-301に類似のものです。手元のロータリスイッチは3ポジションとあまりに少ないと感じたため、トグルスイッチと組み合わせて合計4ポジションで3.5MHz以上のHFをカバーするようにしてみました。　バリコンはいずれも手元の小型の、450pFの二連バリコンを入力側に、250+290pFのものをパラにして出力側に使いました。コイルはダミーロードで実験的に検討した結果、インダクタンス0.2/0.6/1.8/5.4μHを狙うこととし、空芯コイルと小さなトロイダルコア2ターンのコイルを組み合わせて構成しています。　ダミーロードのチューニングはもちろんOKです。さらに室内に張った5mほどのワイヤでも3.5MHzを含む全バンドでチューニングが取れ、良好な動作が確認できました。コイルのインダクタンスが4通りしか切り替えられないのが心配でしたが、試した限りではどのバンドも問題なく使えるようです。　狙ったとおりFT-817サイズの小型に収まったので、もう少し暖かくなったら山からハイバンドに出てみようと考えています。

  2011.03.26

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• アンテナチューナ

  　1200MHzのトランスバータ用にFT-817をいじっていて、この無線機を時にはHF用に使ってみたくなってきました。　Esシーズンに山から運用したいので、一通りハイバンドに出るためにランダム長のLWをアンテナチューナで使う作戦です。メーカ製のものは少々かさばるので、QRP用に小型のバリコンを使ったチューナを作ろうかと考えています。　既製品のチューナの回路図を調べてみると、無線機側のインピーダンスを誘導性にしてからバリコンで負荷のそれにあわせる、FC-700やAT-120のタイプと、無線機側を二連バリコンで容量性に変換してからもうひとつのバリコンでマッチングをとるFC-301やCL-66のタイプがあるようです。　どちらが優れているのか良くわからなかったので、5mほどのワイヤをエレメントとカウンタポイズに使うとして、マッチングが取れそうな範囲を計算してみました。ひし形は、それぞれのバンドでマッチングがとれるポイントを表していて、図の青線の間がFC-301方式でマッチングがとれる範囲を、赤線の間がFC-700方式でマッチングが取れる範囲を大雑把に示しています。　FC-700方式は低い周波数の整合が得意のようですが、短いエレメントを使ってハイバンドで行き来するにはFC-301方式のほうが使い勝手がよさそうなことがわかります。また、FC-700方式はコイルのタップに加えてコンデンサの切り替えも必要なので、FC-301もどきのほうがよさそうです。　Esねらいとはいっても7MHzくらいまでは出たくなると容易に想像できるので、FC-301式のチューナを作ってローディングコイルとあわせて使おうかな、などと考えています。まずはいくつかある、足りない部品の収集からはじめます。

  2011.03.21

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• UTV-1200B2-Lの局発

  　このたび1200MHzへの進出のために導入したトランスバータは、マキ電機のUTV-1200B2-Lです。　このトランスバータは、57.45MHzと57.55MHzの局発をそれぞれ20逓倍して1149MHzと1151MHzを生成し、親機の144MHz帯出力と混合して1200MHz帯を得る構成になっています。局発は一般的な水晶発振で周波数の安定や絶対精度がそこそこのため、微調整のためのVXO回路がついています。実用的な配慮がうれしいところです。　校正したFT-817（暖機後の周波数絶対誤差は0.1から0.2ppm程度）でこの局発の周波数を確認したところ、CWのナローフィルタが入っていると信号を見失うほどずれていました。VXOで調整しても、二つあるチャネルのうち、片方はVXOの可変範囲では正しい周波数に調整しきれなかったので、内部のトリマで調整しておきました。　トリマの調整くらいどうということはないのですが、技術も測定器もなく、局発程度の調整しかできないため、出荷状態で使うほかない私はこのまま使うしかないので、それ以外の調整がちゃんとできているかどうかちょっと心配ではあります。　まだこのTRXでQSOしたことはないので、週末のコンテストではじめての交信を試みます。

  2011.02.22

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• FT-817の電源ケーブル

  　昨年FT-817で二度ほどファイナルが故障する前に共通して経験した、144MHzの送信中に内蔵のSWR計が振れる現象が再現した件、もう少し調べてみました。　このおかしな現象は、電源電圧が低下した状態で起きているようです。送信中にFT-817の内蔵電圧計の表示は1.2Vほども大きく低下しますが、どうせ精度のない、参考程度のつもりでいました。しかし電流消費の少ない受信時は、テスタで計った電源電圧とほぼ一致するので、内蔵電圧計もさほどおかしなものではなさそうです。　電源ラインは817付属のものなので漠然とこれが問題なはずがないと考えていたものの、念のため抵抗を測ってみると0.2から0.3オーム程度もありました。正負両側の合計では0.5オーム前後で、5W送信時の消費電流が2Aなら1Vにもなる数値です。　ひょっとしたらこの電源ケーブルが電圧低下とSWR表示の問題につながっているかもしれないと思い、だめもとで手元のプラグで長さが10センチほどの短いケーブルを作って試してみました。すると、5W送信時の電圧低下は817の表示で0.3Vに大きく改善し、バッテリを電源にしても144MHzでSWR表示が異常に高くなることもなくなりました。　どうも144MHzでの5W送信時の、FT-817での計測電圧が11.2Vを割るとSWRの表示がおかしくなるようです。電圧低下とファイナル故障の因果関係は確認できていないものの、過去の二度の故障時にこれが起きたことを考えると大いに関係が疑われます。　電源電圧が十分高ければ問題ないのですが、放電後期のバッテリのように、12V近くの電源では付属の電源ケーブルでは817本体位置での電圧低下、ひいてはファイナル故障につながる危険があるといえそうです。　とりあえず、FT-817は新しく作った短い電源ケーブルで使いますが、特に144MHzで使うときはSWR計から目が離せません。

  2011.02.02

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• FT-817 ファイナル再故障の予兆

  　昨夏に二度もファイナル故障でWDXCに修理していただいたFT-817に、どうやらまた同じ問題がおきていそうなことに気づきました。　最初に故障したとき、このときはすでにファイナルがだめになっていたと思われますが、出力が全バンドで出なくなるとともに、144MHzで内蔵のSWR計が高い値を示していました。　二度目の故障のときは、やはり144MHzのSWRが高い値を示したのが最初のきっかけで、しばらくして送信出力が出なくなりました。　昨日来行っている、シールドバッテリのテストで負荷をかけてみようと、先ほどダミーロードに144MHzで送信してみたところ、SWRが振れて肝が冷えました。　電源を安定化電源に換えて同じことをしてみると、ほかのバンドを含めてSWR表示の問題はありません。しかし、ためしに電源電圧を下げてみると問題が再現しました。　144MHzの5W出力設定のときのみ、電源電圧12.5VでSWR計がひと目盛り、12.0Vで二目盛り点灯します。電源や電源線の取り回しが上等ではないので、送信中の817の端子電圧はさらに0.4V程度低下していました。規格上保証しているはずの電源電圧13.8V-15%は11.73Vなので、少なくとも12.5VのときにSWR計が振れるのは何か変です。　この現象、144MHzでも2.5W以下の出力設定や、ほかのバンドでは起きませんでした。最初の故障の際に心配していた、144MHz固有の問題がどこかにありそうです。またファイナルを壊しそうで、怖くて送信できなくなってしまいました。　WDXCに相談してみようと思います。

  2011.01.30

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• シールドバッテリのメンテナンス

  　QRPで運用する機会が出てきそうなので、数年、おそらく5年以上前にFT-817用に買って数回使った後、ほとんどほったらかしになっていたバイク用のシールドバッテリ(3.2AHr)を引っ張り出してきました。　使わなくなってから何度か補充電をした記憶はありますが、万全とは程遠い保管状態で長期間眠らせていたためか、果たして端子電圧は12.0Vほどしかありませんでした。　かなり痛んでいるのはやむをえないとしても、少しでも回復することを期待して充放電を繰り返してみることにしました。少し早めの充電と817の受信による放電を3度ほど繰り返した結果、一晩放置後の電圧が12.3Vまで回復してきました。　おそらく所定容量の半分、1.6AHr程度は残っていそうなので、山に登って一時間も運用するにはとりあえず使えそうです。

  2011.01.29

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• CQ誌のQFHアンテナ記事

  　街中に出たついでに、先週近所で見つけられなかったCQ誌を立ち読みしてきました。　ちょっと目を引いたのは、ナガラのQFHアンテナの評価記事です。指向性やゲインに関する使用感として、先月作った430MHz用で受信したときと同じような印象のことが書いてありました。　衛星用にペアで使う144MHzの追加製作をしようかしまいか考えていますが、CQ誌に筆者のXXKさんと一緒に写った写真をみると想像以上に大きく感じられ、少々たじろいでいます。　正月休みに430MHz用のアンテナを少し使い込んで、2m用を作るかどうか考えてみます。

  2010.12.26

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• FT--817周波数再調整

  　しばらくぶりにFT-817の周波数精度を確かめてみたところ、20度強の室温下でスイッチオン直後の表示周波数は-0.1ppm弱、暖機後で+0.6ppmばかりと、みかけの周波数が少々ずれていたため、再調整を行いました。　基準周波数発信器は、この6月に、バーテックスでファイナルが飛んで修理してもらったときに、サービスで調整していただいていたはずでしたが、わずかにずれいていました。この6ヶ月で0.6ppmずれた可能性と、6月の調整が、暖機していない状態でなされた可能性があります。　調整前の誤差の理由はともかく、144MHz帯の周波数でさえ100Hzにもならない微妙な周波数誤差がなくなりました。周波数確度が気になり始めてから、実用上害のない程度のわずかな周波数誤差が残っていると気になって仕方ありません。小市民です。

  2010.12.21

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• IC-821 熱暴走？

  　IC-821で、これまで経験したことのない不思議な症状を経験しました。　電源を入れてから二時間ほどしたころにあれこれ触っていると、メインバンドとサブバンドの動作が逆になったり、FMモードのはずなのに受信が明らかにSSBかCWの動作をしたり。さらには送信状態にしても電波が出ず、しまいにはメインとサブ両方のRX LEDが点滅し始めました。　メモリの内容は保持しているようでしたが、制御系に問題が生じたものと思われます。数回の電源のオンオフでは回復せずいやな予感がしていたところ、電源を切って数分放置すると幸運にも元に戻りました。　長く使っている無線機なので、そろそろ調子が悪くなってくる時期なのでしょう。でも、とりあえず回復した今回の不具合が、本格的な故障に発展しないことを祈るばかりです。

  2010.12.12

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• CR-282’定格内’

  　先週末、IC-706mk2GにとりつけたTCXO、CR-282のドリフトがあまりに大きく、どうしても納得できなかったため、QRHのデータを添えてアイコムに問い合わせてみました。　曰く、’CR-282は恒温槽式のため電源投入後1分は変動が大きいが１分経過後から安定する’とのこと。私のCR-282も仕様どおりで問題ないと。　確かに、CR-282を取り付けた後の周波数安定度は、仕様である±0.5ppmの範囲にはぎりぎり収まっています。しかしスイッチを入れてからある程度周波数が安定するまでには、受信のみだと一分どころか一時間半もかかり、かつそのドリフト量は、TCXOのないFT-817にも負けています。しかも、CR-282取り付け前の周波数変化と比べてもさほど安定度が増した感もありません。　正直大いに不満ですが、メーカが保証している仕様には収まっているため文句を言うことはできません。TCXOなしの裸の水晶の状態とTCXOの仕様の差が10倍もあったので過度な期待があったのですが、実際には気持ち程度の違いしかないということのようです。　9000円、良い授業料になりました。

  2010.12.08

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• 

  CR-282期待はずれ

  　以前からほしいと思っていたIC-706mk2GむけのTCXO,CR-282をついに買ってきて取り付けました。　TCXOがついていないときの周波数安定度は規格上±5ppmであるのに対し、室温下でのIC-706mk2Gの安定度の実力は±0.3から0.4ppmと規格より一桁良好でした。さらに、TCXOの仕様は±0.5ppmの安定度を保証することになっているので、相当期待していました。　ところが取り付けが完了して早速周波数のドリフトを観測してみると、予想外に変動が大きくCR-282取り付け前と違いを感じませんでした。そこで再分解して半田をやりなおしたのですが、ほとんど変化はありませんでした。　TCXO取り付け前と比べてみると、電源投入後のドリフトの大きさはむしろ大きくなり、しかも周波数の変化がある程度おさまるまでに30分以上かかっていて、期待を大きく裏切る結果でした。CR-282の装着で、暖機後のQRHや送信による周波数の変動は改善しているのでそれなりの効果はありますが、9000円近い投資には見合わない改善でした。　このTCXOは金属のケースの中に回路部分は樹脂でモールドしてあるので見た目は問題はなさそうです。しかし今回のパフォーマンスからは、初期不良の可能性も考えたくなります。しかし、一方では4時間近くテストをした間のドリフトは±0.5ppmの規格にはおさまっているのでとりあえずこれで納得するしかなさそうです。

  2010.12.05

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• アンテナの整備不良

  　皆さんのブログ等をみていると、どうやらZL8のペディションが行われていて、JAからはかなり’質素な’設備でもQSOできているとの情報がちらほら見られます。　そこで車から試してやろうと、久しぶりにモービルホイップをつけてみたのですが、SWRが下がりません。ホット側の接触不良が時々起きていたので、基台の端子を内側に曲げたりしてみたのですがうまくいきませんでした。　アンテナ端子の接触不良のほか、アース系、ケーブル、途中に入れてあるアンテナ切替器等問題の可能性はいくつか考えられますが、調べてゆく元気がおきなかったのでそのままにしてしまいました。　思えばHFで運用するのは10月のCQWW以来で、日ごろのメンテナンスを怠ったつけがまわってきた感があります。とにかく、もう少し無線に出るようにしないといけません。

  2010.12.04

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• 気がつけば10年選手

  　本棚の整理をしていて、移動用のIC-706mk2gを買ったときの保証書が出てきました。購入は平成12年4月、この間買ったと思っていたこの無線機も、いつの間にか10年選手になっていました。　HFであちこち移動するようになったのも、その後50MHz向けに山に登るようになったのも、このリグがきっかけです。広島のメジャーな山にほとんど担ぎ上げられたこのTRXは、さらに最近の5年以上車に取り付いて年間2万キロ近い走行振動にさらされているのに、疲れを知らず、びっくりするくらいの元気さで弱い信号を拾いあげてはしっかり相手を呼んでくれます。　もうそろそろ新しい無線機がほしいと思いつつも、なかなかそれがかなわないオーナーの財力にも恵まれて？、長い間かわいがられるこのIC-706は幸せものです（だと思います）。

  2010.11.23

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• 水晶発振子のヒータ

  　局発の周波数を安定させるために、水晶の温度を制御するヒータがあるようです。　周波数の変動が0.1ppm程度でおさまるようになったという記述があり、また値段も1500円程度なので試してみたいところなのですが、国外なので購入には少々障害があります。日本でもどこかで同様の製品があると良いのですけれど。

  2010.11.20

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• QFHアンテナ試し受信

  　先ほどのAO-51のパスで、先日作ったサテライト用のQFHアンテナを使って初めてダウンリンクの受信をしてみました。当地では最大仰角が80度程度と、高仰角向けのアンテナを試すには好都合のパスです。　車の屋根の基台にQFHアンテナをつけ、比較のためにリアのモービルホイップとアンテナ切替器で切り替えながらワッチしました。比較のモービルホイップは、430MHzでは半波長の動作をする短いものです。　AOSの方向にはビルがあったため、計算上のAOS時刻からしばらく遅れてAO-51の信号が聞こえはじめました。最初に信号を確認できたのはQFHアンテナのほうでした。このときは、モービルホイップでは信号の存在がかろうじてわかる程度でした。この後MELをはさんでしばらくの間はQFHのほうでは良好に各局のQSOが受信できていましたが、モービルホイップではまったく受信できない状況が続きました。高仰角での性能差は予想どおりです。　ただ、LOS間近の動作は少し予想と違う振舞いでした。ナガラのサイトにあったこのアンテナのビームパターンによれば、QFHアンテナは水平方向でもゲインの落ちは天頂比5dB少しくらいなので、事実上アイソトロピックアンテナのように動作すると予想していました。が、衛星が水平近くになると受信信号はかなり弱くなり、最後は明らかにモービルホイップのほうがよく聞こえていました。エレメントの下端から車のルーフパネルまでが20センチそこそこしかなかったので、余計に計算による予想とずれていたのかもしれません。　水平方向の見通しが特に悪い場所で運用するならともかく、個人的にはAOS/LOS付近の性能は捨てることができないと思いますので、サテライトにこのQFHアンテナのみで出るのは少し厳しそうです。しかし、大仰角での性能は確かなので、仰角ローテータなしで高いパスにQRVするような場合には切り替えて使うことで大きなありがたみがありそうです。また、まだ今日の高いパスでしか試せていませんが、ごく低いパスを除けば、モービルホイップよりは間違いなくかなりよい成績を残せそうです。　年末までに、暇をみつけて144MHz用も作ってみる気になってきました。

  2010.11.14

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• QFHアンテナ

  　ナガラからQFHアンテナが発売されたということで、色々調べていてつい自分でもほしくなったので、とりあえず430MHzのものを作ろうかと考えています。　位相をずらして二つのループに給電するこのアンテナは、天頂方向にわずかに偏ったほとんど球形のパターンを示すので、アンテナを回すことなく衛星にアクセスするにはよさそうです。　アンテナの向きを調整する必要がないのはありがたく、またゲインが低いとはいっても長めのモービルホイップの水平方向程度には飛ぶようなので、CWならなんとかなりそうです。　この週末には試せる程度に仕上げるつもりです。

  2010.11.03

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• アンテナアナライザの電波

  　最近、MFJのアンテナアナライザを手に入れて色々遊んでいます。アマチュアバンドの外も含めてインピーダンスの周波数特性がよくわかるので、色々なアンテナを試してみるのに便利に使えそうです。　しかし、測定のためには、弱いながらもアンテナに信号を入れるため、インターフェアが気になったので出力を調べてみました。　QRP用の電力系で計測してみると、出力は2から3mW程度で、思ったより強いようです。　電波法上、アナライザは’標準電界発生器、ヘテロダイン周波数計その他の測定用小型発信器’と解釈されているため、免許はいらないそうです。しかし、私のアナライザのパワー3mWをダイポールに入れると、同様に免許が不要とされている’発射する電波が著しく微弱な’無線機で許されているアンテナから3mの距離の電界強度500μV/mを50dB以上も上回る、250mV/m以上の電界が生じることになります。　さらにこの測定用小型発信器については、施行規則にはパワーも電界強度も規定されていないため、電波環境への配慮は、使用者の良識と技術にゆだねられているようです。　アナライザの使用はもちろん合法ですが、使用にあたっては少なくともローカルの局の運用には迷惑をかけないよう注意する必要がありそうです。

  2010.10.02

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• 一夜で崩れた説　－　やはりNHKがずれている？

  　IC-706の周波数精度を追い込む中で、サイドトーンの周波数に誤差があると考えれば、NHKのアナログテレビの周波数が極めて正確だとして、つじつまがあいそうでした。　これが本当かどうか気になって仕方がなかったので、車にPCを持ち込んで、フリーウエアでサイドトーンの周波数を計ってみました。結果、設定の700Hzぴったりで、サイドトーンの誤差説は一夜にして崩れました。706は局発やBFOの周波数だけでなく、サイドトーンも基準発信器を参照して生成しているのかもしれません。　こうなるとテレビ電波のみかけの周波数誤差は、最初考えていたとおり、IC-706の基準発信器のQRHに比例することになります。この場合、これまで調べてきた706のQRHと、総合/教育の二波の見かけの周波数の関係から、やはりNHK側の周波数に誤差があると考えるほかなさそうです。　総合と教育が同程度の相対精度を有していると仮定すれば、両者の誤差は0.076ppm、総合が低いほうに7.8Hz、教育が高いほうに14.3Hzずれているということになります。調べてみると、テレビ放送電波の許容偏差は500Hz（総合の場合4.8ppm）とのことなので、放送周波数に誤差があるというこの推論が正しい可能性も、十分ありそうです。

  2010.09.13

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  IC-706の周波数精度　－　サイドトーンもズレているらしい

  　IC-706の周波数誤差を評価した際、どうもNHKの放送周波数に0.1ppmのオーダーの誤差がありそうだ、と推定していました。これに対してとある筋より、NHKの周波数精度がそんなに悪いとは思えない、との指摘をいただいていました。　0.1ppmという周波数の誤差は、仮に存在してもテレビの受信そのものに影響がないとはいえ、アマチュア機のQRHが仕様上0.05ppmを下回ることもある時代に、公共放送の電波がそれ以上ずれているというのも自然ではないと感じられていました。　以前計測した際の誤差要因として最初考えたのは、NHKの教育と総合の二つのチャネルの周波数を計測する時刻の不一致です。IC-706でNHKの映像信号の周波数を計測するのは、CWモードでサイドトーンとのビートを生成してゼロインしていますが、この作業にどうしても10秒程度はかかるため、両チャネルの周波数を同時計測している前提の考察には問題がありそうです。そこで、周波数を計測する順序を変えて同じような評価をしてみましたが、結果はやはりNHKの周波数に絶対誤差がありそう、というものでした。　しかし教育と総合両チャネルの誤差の傾向が、5月に計測したときとよく似ていたことから、どうも私の計測に問題があるような気がしてきました。　ふと思いついたのが、サイドトーンの周波数誤差です。700Hzに設定している706のサイドトーンにはほとんど誤差がないと暗黙のうちに仮定していましたが、そういえば、古い無線機ではサイドトーンの周波数が何十Hzもずれているという経験をしたのを思い出しました。　そこで、IC-706のサイドトーンがずれていると仮定してデータを補正してみると、34.6Hzずれているとした場合、はたして下の図のようにNHKの周波数誤差なし、という結果になりました。　常識的に考えてこの結果がより現実を反映している、つまりNHKの映像信号に周波数誤差は事実上なく（誤差は0.01ppm程度以下）、IC-706のほうが、電波の周波数に1ppm弱の、そしてサイドトーンに35Hz(5%!）の誤差を有する、といえそうです。

  2010.09.12

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• 2mリニアアンプ改修

  　長い間眠っていた2mのリニアアンプの改修をしました。　まずは入力のSWRが高い問題です。アンプのオンオフにかかわらずSWRが2程度と高く、またこの現象が送受切替リレー部分をショートしても改善しないことから、入力コネクタからリレーまでの間に原因があるようです。しかし問題部位の特定には到らなかったため、対症療法的に簡単なマッチング回路を追加して、SWRをほぼ1.0にできました。　また、組み合わせて使うTM-732の出力は最大10Wでこのアンプを押すには大きすぎ、かといってパワーを絞ると十分ドライブできる出力が得られません。そこで3dBのアッテネータをアンプの中に仕込み、10Wでほぼフルドライブできるように改造しました。　さらにこのアンプは、ヒートシンクを兼ねるケースの形状がフィンのないのっぺらぼうのため放熱が十分でないらしく、テストしているとあっという間に触れないほど熱くなりました。FMで使うことからこのままでは心配だったので、オーディオアンプをばらしたときに取り外したヒートシンクを追加しました。　これで、車に積んでいるTM-732が4dB前後パワーアップできそうです。明日にも試運転の予定です。

  2010.09.04

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• リニアアンプ不調

  　車から出る際の馬力アップでも、と開局間もない頃に使っていた2mのリニアアンプ(2SC2640)を引っ張り出してきました。　出力は定格の30W近く出るのですが、エキサイタ側からみたSWRがアンプONでもOFFでも2前後あります。入力側のリレーがおかしいと思われましたが、アンプをONした状態で内蔵の入力アッテネータを入れるとSWRが改善することから、どこに問題があるのかわからなくなりました。　基盤をひっくり返してみるとリレーを交換したような跡がありました。そういえばリレーを修理したようなかすかな記憶がありますが、20年以上も前のことなので、定かではありません。　送受切替付近に問題があるのは間違いなさそうなので、部品取りにしてしまう前にもう少し原因を探ってみます。

  2010.08.29

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• FT-817 再修理完了

  　連休前の移動運用中に再びファイナルが故障したFT-817の修理が完了し、今日戻ってきました。　このたびは、前回修理のときと比べてさらに対応が早く、盆休みをはさんで約1週間で戻ってきました。修理後の保障期間ということで、修理代金も無料でした。　最初の修理はPP構成のファイナルアンプのトランジスタ一個の交換でしたが、今回は2個とも交換していただきました。各バンドの出力もOKが確認できました。また移動で活躍してもらうつもりです。　ただ、一度目の修理の後わずか二ヶ月ほどで故障が再発したことから、表面的なファイナルの故障のほかになにか問題を抱えているような気がするのですが、今回もファイナルの交換のみでした。三回目の故障がないか少々心配ではあります。　でも、今回で都合3回も中目黒にドック入りして帰ってきた817には、ますます愛着がわいてきました。大切に使います。

  2010.08.18

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• 

  高級機の’静かさ’は測れるか？

  　最新のHF高級機はプリセレクタやルーフィングフィルタ等、受信初段前後で強力な混信波の影響を排除して、直線性を保てるのが売りのようです。しかし少なくとも私が持っているような貧弱なアンテナでは、妨害波で受信機が飽和するような状況はめったにありません。　しかし小さなアンテナでもそれなりのクラスの受信機で聞くと、普及機を使ったときに比べて明らかにバンドが静かで、暗闇の中から信号だけがふわっと聞こえて来、聴感上あきらかな差があります。　測定器はありませんが、聴いて感じる違いならAF信号でわかるだろう、ということで、何か違いが見られないか試してみました。　受信のよさ、といっても色々な要素が影響していると思われます。ぱっと思いつくものでも、IFフィルタの狭さや肩の特性、AGCのゲインの絞り方と戻し方、スピーカを使っているならその特性、ひょっとすると無線機の見た目のかっこよさ、なども関係あるかもしれません。今日のところはそのうち、基本的な性能と思われる、受信信号と周りのノイズとの差をみてみることにしました。　都合のよい、弱めの連続キャリアの信号が10MHzに見つかったので、これを使って高級機FT-1021X（老体ですが腐っても鯛！）と普及機FT-847を比較してみました。アンテナとPCにつないだAF信号を切り替えながら、深いQSBや不連続なQRMのないタイミングで100回平均のスペクトルを両者とも22回ずつ計測しました。　キャリアとノイズのレベルを下の図のように定義した、SNっぽいものとして読みました。この値は私の設備と今日の偶然の電波環境、それに単一信号と広帯域ノイズの比較なのでFFTの処理法にも依存してしまう、汎用性はほとんどない指標です。でも、聴感の’静かさ’は評価できると期待していました。　30分もかけてデータの信頼性を確保したつもりでしたが、結果はこれ↓です。なんとFT-847のほうがデータ上SNがよいということになってしまいました。エラーバーはSNのばらつきの標準偏差なので、847がよいというよりも、両受信機の差はみられなかったと解釈すべきかもしれません。　データを取っている間、FT-1021Xで聞いたときのほうが明らかに信号は明瞭に聞こえたので、計測あるいは処理法がいけなかったものと思います。今推定している失敗の要因はAGCの影響です。FT-847のAGCの切り方がわからなかったのでSlow設定で計測したのですが、それでもQSBのためにAGCの動作が速いほうがノイズレベルの高い時間が相対的に長くなるため、今回の計測結果は不利になると推定しています。　思ったような結果にならず、いまいちすっきりできませんでした。そのうちまた違うやり方を考えてみます。(Received Wave and Radio Equipment)Reception Time: 1900-1930 JSTFrequency: 10102.65kHzRadio: FT-1021X & FT-847Antenna: Rotary Dipole (10mH)(Receiver Setting)AGC: SlowPre-Amplifier: OffIF: Filter 500Hz(AF Signal Process)Sampling Frequency: 44100HzWindow: Flat TopAverage: 100X22FFT Length: 4096

  2010.08.12

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• FT-817修理完了連絡

  　スタンダードから、FT-817修理完了の連絡がありました。　全バンドの送信と2mのSWR計不良に対して、送信不良はファイナル交換で修復、SWR計不良はファイナル交換後の確認では再現しなかったとのことでした。　以前マイク周辺回路の不具合で修理を依頼してから二回目のメーカ送りでしたが、わざわざ電話で修理結果を説明してくれるところは好感が持てます。また、コンディションの良いこの時期なので修理期間が長くなると困ると思っていたのに対し、修理完了までの期間はほぼ二週間と、期待以上の早い対応でした。　電話の中でスタンダードの人が、修理前のダミーロードでSWRが半分も振れる状態は'尋常ではない'といわれていました。これまで使ってきて、817のSWR計は少し甘い（SWRが悪くてもあまり振れない）と感じていましたが、意図的にそのように設計してあるようです。帰ってきたら、外付けのSWR計の表示と比べてみようと思います。

  2010.06.16

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• IC-706mk2Gの周波数確度

  　三年ほど前、サテライトのCWに出ていた際にIC-706の周波数誤差に気づいて基準発信器の校正を行いました。その後車載の少々厳しい環境で走行距離にして5万キロほど使ったので、周波数の精度がどうなっているか確認してみました。　校正に使ったのはアナログ7チャネルのNHK教育、189.26MHzの映像信号キャリアです。少し前にHFのワッチで電源を入れていたために完全な冷間ではありませんでしたが、電源投入直後の周波数誤差は+30Hz(+0.16ppm)、しばらく暖機した後の誤差は140Hz(0.74ppm)でした。前回校正の際、大雑把な誤差は冷間で-0.3ppm、暖機後の最悪で+0.3ppmでしたから、三年間で+0.3から0.4ppmほど高いほうにずれたようです。　前回の校正前には周波数は3ppmほどずれていたので、周波数誤差の要因は、時間変化よりも工場出荷時の初期校正誤差の方が大いようです。アイコムが保障している周波数’安定’度は5ppmなので、絶対誤差3ppmは十分許容できるものですし、現実的にはUHFのCWやデジタルモードで狭いフィルタのまま待ち受け受信する等の特殊な条件でなければ買ってきたままの状態で使ってもほとんど実用上の問題はなさそうです。　最近のHF高級機は、OCXOを積んで周波数安定度0.1ppm未満の高精度を謳っているようですが、実用性よりも気分的な安心感の意味のほうが大きいように思えます。

  2010.05.16

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• アンテナ切替器のトラブル再び

  　複数の無線機の切替に使おうと製作したアンテナ切替器の二号機は、最初有り合わせのリレーで組んだところ3回路のうち1回路が送信電力で?接触不良となってしまいました。見た目で容量に余裕のありそうなこれまたジャンクのリレーに組みなおして、FT-817の5W送信ならSWRもOKであることまでを確認していたので、この連休で実際に使ってみました。　TS-440の切替に使ってみたところ、最初はうまく動作しているようでしたが、ふと気づくとアンテナのSWRは低いのに無線機からみたSWRが上昇しています。内蔵のチューナで整合できる程度ながら、明らかにリレーの不具合です。どこかで拾ってきたようなジャンクのリレーでまた失敗してしまいました。　切替リレーにヤエスの200W機で使っているのと同じAGP2013をつかった一号機は、無線機のバンド切替との連動機能も含めて200Wでもびくともしないので、やはり重要部品はケチってはいけないということのようです。　悔しいので、二回目の問題を起こしたリレーは、そのうち素性の知れたものを買って交換しようと思います。

  2010.05.01

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• アンテナ切替機の改修

  　昨年作ったアンテナ切替機を週末のコンテストでも使いました。3系統の無線機を切り替えられるもので、うち1系統に問題がありましたが、改善して使っていました。　今回、この改善したはずの系統を50MHzで使ったところ、なぜかアンテナへのパワーが数Wしか出ません。無線機のパワーの設定は2,30W程度以上になっているはずなので何か変です。近くの局と一応QSOできたのですが、7MHzを聞いてみると、受信信号が明らかに弱くなっていました。　以前修理した際は、受信時にアンテナ端子をグラウンドに落とすリレーの交換を行いましたが、改めて入出力間の抵抗を測ってみると、ON時に他の系統が1オームもないのに、問題のチャネルは数オームもあって、ON側リレーの問題が疑われました。　使っていたのは松下のJZシリーズです。このリレーは50MHz-100Wクラスには耐えられなかったのかもしれません。そこで今回は、ON回路をこれまたジャンク箱に転がっていた耐圧が少々高いリレー（昔、車のオーディオ?からはずしたもの。これも松下でしたが、組み込んでしまったので型番がわからなくなってしまいました）に組み替えました。　SWRはとりあえず良好で、パワリレーをつかっている他の回路のSWRが50MHzで1.1から1.2程度なのに対し、今回取り替えた回路は50MHzでも1.0です。50MHzの送信機が今は手元にFT-817しかないのでハイパワ送信時の特性は確認できませんが、今度こそ期待できそうです。

  2010.03.01

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• 受信機の性能

  　ネット上にバーテックスの新しい重量級無線機、FTDX-5000の情報が散見されるようになってきました。自分で手にすることはできなくても、色々想像しながらカタログなどを眺めるのは楽しいものです。　FTDX-5000の売り文句は、受信のダイナミックレンジ112dBとIP3 40dBmということのようです。FT-1000の頃からこのIP3が受信機の線形性の指標としてカタログに出てくるようになったように思います。でも、いまだにこのIP3と実際の性能との対応がよくわかりません。　アイコムの宣伝ビデオには、大出力の放送局がアマチュアバンドに近接している欧州のローバンド環境のことが出てきます。こういった状況であれば複数信号による相互変調が問題に浮上するのもうなずけます。　私の場合、半分に短縮したロータリダイポールで出る7MHz CWが一番頻度の高いバンド&モードですが、この程度のアンテナ条件で静かに感じる無線機がほしいと思っています。FT-1021はFT-920やIC-706、またTS-440あたりと比べるとこの点では別格で、静寂のなかから他のリグとは段違いのクリアさで信号だけが浮いて聞こえてきます。　静かでないトランシーバも信号が聞こえないことはないのですが、無信号時のノイズが大きく、体感的にSNが悪いため長く運用していると疲れます。この’静かさ’の指標がIP3?とも思っていました。けれど、夏にハムフェアで触ってみて’静かさ’がすばらしく、IC-7700やIC-7800と同程度に感じたFTDX-9000の値が、このサイトでは、IC-7800より10dBも劣っており、これは少なくとも私の感覚とは符合しません。　カタログに載っているIP3は、評価条件もメーカによってばらばらですし、私にはこれで何がいえるのか理解するのは少々困難です。

  2009.12.13

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