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カテゴリ:その他の料理
なんかね・・・この白ワインの紹介記事を書くたびにPCがフリーズするわ、ブラウザは固まって落ちるわで、4回も同じことを書いていたらマジでPCのモニターを素手でカチ割りたい心境になりましたよ。しかも3回目に書き上げたものは98%が完成してた。
もう決めた。決めたぞ。文章はエディタで書く!! と今まで何回思ってきたことだろうか。思うだけで、いつの間にかまた楽天入力フォームで書いている。そして1/50記事の確率で何かしらのトラブルが発生し、ブチ切れる。ほんと学習能力がない。頭おかしい。 さて・・気を取り直して話題を戻します。 ・・・・・・・ 当方の場合、日本に居るときは白ワインというと飲むよりもソースに使うことのほうが多かったんですが、アルゼンチンに来てワインが水のように安いのでガボガボ飲んでいたら嫌いだったワインを何気に好きになっちゃいました。 アルゼンチンで造られるワインのほとんどが「メンドーサ」と呼ばれるアンデス山脈の麓で造られています。そしてそこは、ワインを造る気候に非常に向いている。豊かなアンデス山脈から流れ出る雪解け水、適度な温度と湿度、そして豊富な雨量と綺麗な空気。 葡萄でなくとも元気に育ってしまうかと思いますが、しかし、良いですよね。水のように安いワインを片手に、イタリア・スペイン系の流れを組んだ料理を口に運ぶ。気づいたら泥酔してますよ。贅沢を言うと、魚がもう少し美味しかったら言うこと無いんだけどなぁ。 こっちへ来たてのころ、料理を作るに当って一番苦労したのが他でもない「白ワイン」でした。日本で10何年も料理人をやってきたので、日本で入荷できるソースに向いたワインの知識はあります。しかし、アルゼンチンワインは使ったことが無かった。無かったというかアルゼンチンでワインが造られている事すら知らなかった。 頭の中のアルゼンチンワインに対する知識が全くの白紙、真っ白の状態だから、下手な鉄砲数打ちゃ当たるとばかりに買ってきては煮詰め、「酸味が強すぎる」「甘みが出すぎ」「えぐい」「苦い」などと数10種類のワインを無駄にしながらの試行錯誤の末、やっと思い描いていたような白ワインに巡り合ったときは本当に嬉しかったものです。 あと、ワインの味の良し悪しに「ブランド」と「値段」は比例しません。何処どこの1本3万円のアレを飲んだら「超美味かった」とか、本当に知ってて言ってるのかと3時間くらい問い詰めたくもなりますが、希少価値の高いビンテージワインなどは、特に知識で飲んでもらいたい。そう思います。 さて、またいつの間にやら長々と前置きが長くなってしまいましたが、前回のシャンパン編の時と同様に「当方の独断的」な点数を交え(★5つで満点)、アルゼンチンペソで現地の値段も一緒に紹介していきたいと思います。(1アルゼンチンペソ=日本円約37円) ━━━━━━━━━━━━━━ ●Saint Felisien Fincas catena zapata 1998 Chardonnay サン・フェリシァン フィンカス カテナ サパタ シャルドネ。シャルドネ特有のクセの無い丸い酸味が喉を潤す。喉から食道に移ってまでも香りが鼻から抜けるほどの芳香上品な香り。酸味はツンと来るものではなく、あくまでも香りの延長として漂う。アルゼンチンでは結構有名な銘柄です。 ★★★★☆ メンドーサ産 80ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Luigi Bosca 2000 Sauvignon Blanc 赤ワインも白ワインも、はたまたシャンパンまで当方が好んで飲む銘柄であるルイジ・ボスカ。癖が無く、味も安定していてどれを飲んでも美味しいし、値段もそこまで高くない。青々した草原のような力を感じさせてくれる。ソーヴィニョン・ブランという葡萄は、シャルドネに続く国際品種。 ★★★★☆ メンドーサ産 90ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Finca FLICHMAN 2000 Chardonnay フィンカとは「農場」とか「牧場」のことを指す言葉で、ワインの名前によく使用されています。シャルドネ品種の葡萄は、生命力が強く、温暖な気候から寒冷な土地まで生産者のイメージどおりのワインを造れることで有名。このワインは、口に含むと樽の香りが広がって柑橘系の後味を醸し出す、いろんな意味で複雑なワインです。 ★★★☆☆ メンドーサ産 45ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Finca LOS NOBLES 1998 chardonnay ルイジ ボスカ フィンカ ロス ノブレ。かの有名なフランスミシュラン3つ星レストラン、現在の世界最高のフレンチの料理人とも言われる「アラン・デュカス」でも取り扱われているほど評価が高い白ワイン。そう思って飲むと美味しくも感じられるけど、それを知らないで飲んでみたほうが正当な評価ができたかな。比較的料理に合わせやすいワインです。 ★★★★☆ メンドーサ産 120ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●LAGARDE 2002 viognier ラガルデ ヴィオニエ。非常にオイリー、んで辛口サッパリ。複雑に絡み合う蜂蜜の香りとフルーティな後味、そして最終的に花の芳香さをも持ち合わせる。ヴィオニエ種は当方が好む葡萄品種で、料理と合わせるよりもそのまま単体で飲むとより香りがハッキリしてくる。飲んでいて楽しいワイン。 ★★★☆☆ メンドーサ産 74ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Escorihuela GASCON 2004 viognier エスコリヒュエラ ガスコン ヴィオニエ。これも上と同じヴィオニエ種の葡萄だけど、まったくその顔は違う。辛口と思わせないような丸い辛味と、後に広がる豊かなフルーツの香り。少し低めの16度辺りの温度で口に含み、口の中で徐々に温度を上げながら香りを楽しむと、より美人な顔が見えてくる。 ★★★☆☆ メンドーサ産 48ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Finca la anita 2000 tocai friulano フィンカ ラ アニータ トカイ フリウラーノ。トカイ・フリウラーノ種はイタリアの白葡萄の品種。フィンカ・ラ・アニータとは、アルゼンチンの高級ワインの銘柄で、赤ワインのビンテージ物になると一本5万円ほどもする。前にGoogleで見つけたアルゼンチンワインも確かフィンカ・ラ・アニータだった。飲むたびに別の顔をする不思議なワイン。 ★★★★☆ メンドーサ産 66ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Luigi Bosca 2003 Riesling ルイジ ボスカ リースリング。リースリングという葡萄品種で有名な国は、なんと言ってもドイツ。当方が日本で働いているときはほぼ100%、料理に使用するワインはリースリングにしていました。この白はね、個人的に5つ★を上げる。飲んだ瞬間に鳥肌が立ちましたからね。標準よりも高めの18度くらいで真価を発揮する、酸味が控えめなワイン。ショートボトル。 ★★★★★ メンドーサ産 55ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●DEL FIN DEL MUNDO 2004 RESERVA chardonnay デル フィン デル ムンド レセルバ シャルドネ。後に詳しく後述しますが、2年の熟成を経て完成したワインをレセルバと呼びます。で、これはメンドーサ産ではなくパタゴニアという南の土地で作られていて、シャルドネだけどカナダのアイスワインのような感じがしました。酸味が強い、辛口。 ★★★☆☆ パタゴニア産 60ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Castel chandon Semillon-chardonnay カステル シャンドン セミヨン-シャルドネ。オイリーで甘口のセミヨン種の葡萄と辛口のシャルドネを混ぜたブレンドワイン。癖が無く、オールマイティに料理に合わせられて便利。高いディナーには出せないけど、昼間や大量の人をさばくときには重宝します。 ★★☆☆☆ メンドーサ産 11ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ ●Rutini 2000 chardonnay ルティーニ シャルドネ。アルゼンチンでは1,2番を争うくらいの有名銘柄であるルティーニ。当方は3回飲んで飽きた。最初に飲んだときは最高に美味く感じたけど、2回目、3回目となってくると美味すぎて飽きてくる。香りの余韻が長く、風味がフランスワインのシャブリと似ている。 ★★★★☆ メンドーサ産 87ペソ ━━━━━━━━━━━━━━ アルゼンチンワインには、一つのワインに対する評価として熟成年数別の格付けをされているものがあります。これはブランデーで言う、VSOPとかXOなどと同じものだと思って良いと思います。そのカテゴリーは全部で4つ Gran Reserva(グラン・レセルバ) 赤で5年、白・ロゼで4年の熟成が必要な最高級クラスのワイン。優良年のみの仕込み、小樽での熟成といった厳しい付加条件があり、20年~30年の長期熟成に耐えるツワモノも少なくありません。 Reserva(レセルバ) 赤で最低3年、白・ロゼで最低2年の熟成が条件。Gran Reserva ほどではないにしろ、たっぷりとしたコクがあり、かつ値段はかなり求めやすくなります。 Crianza(クリアンサ) 赤で最低2年、白・ロゼで最低1年の熟成を要します。まったりした味わいはかなり薄まりますが、ほどほどのコクとフレッシュ感があり、初心者にはむしろこのクラスのほうが飲みやすいかも。 Sin Crianza(シン・クリアンサ) 文字通りCrianza なし、つまり樽熟成をしない早期瓶詰めワインのこと。Joven(ホーベン)とも呼ばれ、ラベルには無表示、あるいは“cosecha+収獲年”で記されるケースもあります。 もちろん、値段の高級度は1~4の順。品質の有力なバロメーターであることは間違いありませんが、Gran Reservaのコクと気品に思わずウッホホーイ!!となる一方で、ホーベンの若々しい味わいはまた違った意味で魅力的。季節や好み、合わせる食事に応じて、自分にぴったりの1本を選ぶといいでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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