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2006.04.26
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グループ交際。それは甘く切ない禁断の果実。

時にそれは自分の心の中の小さな恋の芽の栄養分として都合よく使用され、時にそれは同姓の仲間内で協力し合って一つの恋を得るための手段でもある。恋と肉欲と友情に翻弄される永遠に未完成な人間達のドラマ。

かくいう当方も遅咲きながら高校3年生の時代、一度だけそっちの世界に身を投じた事がある。思い出すだけで恥ずかしく、穴があったら入りたいというか穴を自分で掘って生き埋めになってもいいくらいの気分に駆られるんだけど、今日は恥を忍んで記憶を辿ってみることにする。


17歳だった高校3年生のあの頃、当方は学校が終わると学生服のまま運転免許教習所に通い、日曜には朝5時から正門に並んで他人のキャンセルを待ち、結局32日という驚異的な速さで免許を取得した。まだ18歳にはなってなかったけど、17歳の半分を過ぎていたらどーたらこーたらで、高校卒業を待たずに夢にまで見た車の免許証を手に入れたのだ。

そして程なくして親父が車を買ってくれた。それはそれは10年位前のオンボロな車だったけど、初めての自分の車とあって本気で大事にした。洗車に行けば麺棒を使って隅から隅までピッカピカにし、ガソリンはバイトで貯めた金をひたすら注ぎ込んだ。

・・・・・

そんなある日、学校へ行くと仲の良い男友達がなにやらソワソワしている。

詳しく聞くところによると友達の金田君が、クラスの女性派閥の中でも特に権力を持っていた【島崎派】と呼ばれる10人ほどで構成された今で言うギャル軍団の「加奈ちゃん」に恋心を抱いているといった話題だった。

「卒業も近いし、追い込みかけるなら今しか無いよ」

誰かがそんな事を言う。

「んじゃ、アレか!俺達で一丁協力してやっか!」

と、あまりに出来レースみたいな事を他の友達も言う。

そう、この島崎派のギャルズは殆ど全員が可愛かった。なので当方を含めた友達グループの全員がこの島崎派の中に好きな女の子が居たのだ。それを良いことに自分から引き金を引くことも出来ずに、誰かがアクションを起こしてくれるのを今か今かと待っていた。

卒業まで時間が無い!でも告白するのは振られるかもしれないから嫌だ!と日々卒業まで迫るタイムリミットまで誰もが「諦めるしかないのかなぁ・・・」なんて思っていた矢先、都合よく金田君が我慢大会レースでリタイヤしてくれた。

言いだしっぺは金田君。だから金田君を最前面に出して、当方たちは影に隠れる振りをしながらも最終的には各々目的の「女の子をゲッチュ☆」という姑息な作戦絵図を頭に描いていた。

もちろん、当方たちグループ内でも「アイツはアイツが好き」なんてのは口に出さないまでも何となく気付き合っていて、幸か不幸か各々目的の女の子は全員バラバラだったから話が早い。言いだしっぺの金田君をダシにしてトントン拍子でグループ交際の話は進んでいく。

もちろん金田君以外の当方たちはその話が進む間も終始「しょうがねーなぁ、金田のためだ」とか「俺、その日忙しいんだけど参加してやる。超面倒だぜ」などの照れ隠しの腹黒い利己主義で互いを牽制し合うという、早くも友達なんだか足の引っ張り合いなんだか解らない状態に。

そんな殺伐とした「人の不幸は蜜の味」にも似た友人関係でも、利害が唯一一致していたのは金田君は最後までダシだったということ。五番煎じくらいに彼のプライドも何もかも自分達の作戦成功の為に搾り取った。カピカピになった金田くんのプライドを見て、誰もが「自分達が言いだしっぺじゃなくて良かった・・・」と思った事だろう。

着々と参加する男女が決まっていくうちに一つの大きな問題が当方たちの前に立ちはだかった。それは、

デートする「場所」が無い。

田舎ゆえ、定番のデートスポットなど存在しないし毎日毎日指を銜えながら女の子の尻ばかり見ていた当方たちにとって、オシャレなデートスポットなど行動範疇の中には存在しない。しかも、無理に背伸びしてオシャレスポットなどに行っても萎縮してしまい、自由気ままに振舞えないのではなかろうか。それではもう端から負け戦ではなかろうか、なんていう意見が出たものだからさあ大変。

うーん・・うーん・・・と無い頭をヒネリながら考えていると、一つの案が持ち上がった。それは

【車DE日帰りデート】千葉→軽井沢

そう、当方の他に車を持っている友達がグループの中にもう一人居た。2台あれば5×2で10人まで乗れる。しかし当方も、もう一人の友達も運転には慣れていない。毎日飽きるまで乗っているといっても、せいぜい安全な道を選んで偽りのレーサーを気取っているだけだ。

自信が無い(免許取得1ヶ月未満)。

しかも途中の道は高速道路を走らなければならない。

怖い。

まだ教習所に通っている時に、高速道路講習で横を追い抜いていくダンプカーにマジにションベンをチビリそうになった当方。高速道路は特に乗りたくなかった。しかしそんな御チビリさんな当方とは裏腹に、もう一人の車の持ち主は積極果敢にも「車DE日帰りデート」にノリノリだった。

そんなこんなで当方の不安を他所にいつの間にデートが決定する。

・・・・・

ついにその日がやってきた。

地元の駅で女の子グループと落ち合う。やはり女の子たちはデートと意識してくれているのか精一杯オシャレをしていて、いつもの制服とは異なった魅力を放っている。こういうのは新鮮で良い。駅に待っている女の子を車に乗せると、さっそく目的地に向かった。

車内では、各々が心ときめかせている女の子と会話し車の揺れを非常に心地よく感じながら、個人個人が確かな初グループ交際の感触を確かめていた。車の中で意中の女の子の魅力を再確認して興奮気味に行った吉田君の一言。当方だけにポツリと言った一言。

「すげえよな。女の子ってたまんねえよな」

この一言を当方は一生忘れない。この吉田君のセリフには、当方たち男性が死ぬまでに直面するあらゆる問題の本質が詰まっていると思う。いつもは仏頂面の加藤も、笑顔で女子と会話している。女子は苦手と行っていた斉藤も、伸び伸びと女子と会話している。

当方なんかは、意中の女の子の胸元からブラが見えてしまい運転しながらチンコピンコ起ち。

片側2車線になるともう一台と並走し、意味も無く窓を開けてイエーイ!イエーーイ!!と猿みたいに手を振り合う。それぞれ思い思いの幸せを感じつつグループ交際という10個の禁断の果実を乗せた2台の車は秋の街並みを走り抜けていくのだった。

・・・・・

出発してどれくらいの時間を走っていたのか忘れたけど、高速道路も無事に乗り繋いで難なく軽井沢へ到着。みんなで昼ごはんを食べる。これの清算が終わったのを「合図」にして、オス達が数日考えて考えまくった好みのメスをチュッチュする作戦に移る。

山田と加藤なんか目をギラギラさせて

(え~い、まだか!ジオンはいいからガンダムを写せ!)

とテレビを叩きながら言ってたアムロの親父のような状態になってて含み笑いが止らなかった。そんな中、当方たちの生命線でもある金田君が「飯食ったら30分で清算しろ」という言いつけをキッカリ守って食べ終わってから30分後食事代を皆から集めてレジへ向かう。

(作戦決行の合図だ!!!)

既に場は暖まっている。当方たちは清算する金田君を置いてメスを1匹づつ従えソソクサと外へ出て行く。最後まで彼はダシに使わせてもらった。ありがとう金田君、君への恩は一生忘れない。

確かデッカイ公園だったと思うけど、当方が連れてきた真子ちゃんとベンチに座って噴水を見てた。噴水を見る振りして眼球だけ動かして真子ちゃんの胸元から見えるブラをずっと見てた。あまりに無理な動きだったのか2日くらい目が痛かったからね。

真昼間だったのでチュッチュすることも出来ずに・・ってアレだ、今は切欠が大事なんだ。と自分に言い聞かせ、とりあえず軽井沢での5カップルの集団デートは終了。後になって他の友達に結果を聞いたけど、やっぱり誰も真昼間からチュッチュはしてなかった。

・・・・・

夕方になって作戦終了の時間がやってきた。

もう帰らなきゃいけないのか・・誰もがそう思ってた。楽しい時間というのはすぐに過ぎる。来た時と同じく車に分散して、短い半日だけの旅の出来事を車内で話す。これはプチ修学旅行だな、なんて思った。

帰りの高速道路に乗り、暫く進んでいると猛烈に後ろからパッシングをされた当方の車。辺りは暗くなっていたので相手の車種は何か解らなかったけど、その時自分の中の何かが燃えた。

この日の運転を誰よりも不安視していた当方でしたが「煽られている」という事実に非常にご立腹した当方。速度を160kmから180kmに上げる。しかし車には5人も乗っているため、オンボロ車は中々スピードが上がらない。

暫くして物凄い勢いで当方の車を追い抜いたその車の後姿はポルシェ911だった。ポルシェみたいな車には適うわけないって解ってたけど、煽られていた数キロの運転は楽しかったし熱くなった。

程なくして高速道路を降りて国道を走る。この時点でもう一台の友達の車とは逸れてしまっていたけど、帰り道も解ってたし特に重要な問題では無かった。国道を暫く市街地側に向かって進んでいると、

信号待ちでさっきの高速道路で煽られたポルシェの姿が。

その後ろにつき、迷わず「先ほどはどうも有難う、糞ッたれ!」のパッシング。向こうも気付いたようで信号が青に変わるのと同時に「俺に着いて来てみろ!」と言わんばかりの猛ダッシュ。そこはやっぱり車のレベルの差がありすぎて差が開くばかり。

ポルシェが急に右折したので当方も右折。そういうことを何回か繰り返し、それから何回目かの右折の時に右のタイヤが縁石に乗り上げた。

ボン!

プシュゥゥーーーー・・・・

タイヤのバースト。俗に言うパンク。

車内「・・・」

当方(しまった・・・熱くなりすぎた。。まだ先は長いのに・・)

真子ちゃん「・・・。。どうするの?M君・・・」

当方「・・・。スペアタイヤに取り替えるよ、ちょっと車降りて、、ゴメンね・・」

と同時に大雨。全員雨宿りも出来ずにその場で立ち往生。

20分後、大雨の中ジャッキアップしタイヤ交換終了。当方の髪型はゴエモンみたいになってた。

それから1kmほど走ると今度はギアが2速から上に入らなくなり、3kmほど走ったところで天井から雨漏り。帰りまでの60kmの道のりを最高時速25km走行を余儀なくされ、全員ビショ濡れで車内は興ざめ、真子ちゃんは口も利いてくれない。この恋・・もうオワタ。。

何とか無事に全員を送り届け、車を修理に出したら15万円。車本体よりも高い。ダメ押しで親父に怒られてこの苦い当方のグループ交際は幕を閉じました。

ええ、もちろん真子ちゃんには卒業まで避けられてました。

↓続きコメント欄 10000文字オーバーだって





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Last updated  2006.04.26 11:47:25
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