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いつまでも…二人で

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2023.07.05
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テーマ:時間(25)
カテゴリ:時間


スーパーの果物コーナーで、生ライチが売られていました

初夏のほんの一瞬に生のライチとお目に掛かれるので
独身時代は見つけたら必ず買っていました

種が大きくて、身が少ないですが葡萄より味を濃くしたようなミルク味を混ぜたような・・・この味が大好きです





甲羅のような皮はツルンとむけて、乳白色の実が大きい葡萄みたいです







初めて、生のライチを食べたのは初めて一人暮らしを始めた若い頃

1LDKの小綺麗なマンションでの一人暮らしの時でした

一人分のご飯を作るのに慣れていなくて、ついついたくさんの買い物をしていて、
両親も兄も心配してよく覗きに来ていましたね
1年もたたないうちに安心したのか来訪の頻度は少なくなりましたけれど

もともとお料理は好きだったので、近所のスーパーで旬の食材を買ったりたまにはパンを焼いたりして一人暮らしを楽しんでいたように思います

その頃に、生まれて初めて生のライチを買って恐々食べたら美味しくて
それ以来、初夏を楽しみにするようになりました

でも、夫はあまり好みではなかったので、知らず知らずのうちに買わなくなって
中国料理を食べに行っても、あまりライチが出ることもなく
存在を忘れることになりました


昨年は、見逃していたのか食べなかったので
今年、何十数年ぶりで一人で食べることになったのです

そうしたら・・・
若い頃の、あの当時は独身貴族とか呼ばれていた時代を
鮮明に思い出してきたのです

独り暮らしは自由の代名詞のようなものだったのに
何故だか、今よりも寂しかったような気がします


なぜだろう・・・

遠い記憶として、結婚してから思い出すこともなく長い間生活していたので
あの頃のことを昨日の事のように思い出して、少しびっくりしていますけれど
どうして、今よりも寂しかったのかな

生まれてからはいつも家族と一緒で
朝起きてから誰ともしゃべることなく、一人でご飯を食べて出かけるということが
楽しむというより、あの頃の私にとっては少しストレスだったのでしょうね

そういえば、今も夜に家に戻ると真っ暗な部屋で
し~~~んと寂しいですけれど、あのころと比べると今の方が暖かく感じます


年を随分重ねて、少々のことに動じなくなったのか
それとも、目に見えないけれど夫の気配をこの家では感じられるからでしょうか・・・

確かにあの若い頃の方が、寂しかった
どんなに自由があっても、人の気配が全く感じられないマンションの1室にいることが
とても寂しく辛く感じていたことを、思い出しました

人の記憶とは、この程度の物なのでしょうね

今までの人生で、結構色んな苦労をしてきたのかもしれません
その辛さは、知らない間に癒されて忘れ去られていたりする

やはり、時間とは残酷な時もあるけれど
薬になるのですね


今が、とても辛いと思っているかもしれませんが
私の人生の道のりで
もしかしたら、もっと大変で辛いことを乗り越えていたかもしれませんね

生のライチを久しぶりに食べたら
青春時代からの苦労や挫折を思い出して
私も、ここまで頑張ったな、と思えました

そうしたら、なんだか

これからも、どうにか暮らして行けそうに思えました


そんな1日を終えることに、感謝です




今日も、ブログをお読みくださってありがとうございました



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最終更新日  2023.07.05 22:28:52
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