秋分を過ぎれば、夜明けが遅くなり、日暮れが急に早くなったように感じて
秋はつるべ落としのように、あっという間に暗くなると
夫が良く言っていました
何かにつけ
日常の一コマで、やはり夫がいた時のワンシーンが蘇ります
死別直後のいるはずの人がいない…と言う戸惑いではなく
そう、
懐かしい暖かい想い出が、フワッと目の前に現れるように
思い出すのではなくて、無意識に脳裏に現れます
もう私の意識と想い出が綺麗に同化したような
とても自然に
目の前の景色と、夫と見た景色が重なり合って
今の景色を作り出しているように
そんな気がしてきています
落ち着いてきているのかな、といえばそうかもしれませんけれど
不意に思い出した懐かしい一コマに
一瞬、息が止まることもありますし、涙が溢れてくることもあります
たぶんこのような現象は
私の認知機能がしっかりしている間は、最期の時まで繰り返されのでしょう
忘れない…という事は
このような事を言うのかもしれませんね
もう、いくら話しかけても返事が返ってくることは無いとわかっていても、
毎日、朝の挨拶も、お休みの挨拶も、行ってきますも、ただいま~も
必ず言う事が日常となっていて
それは姿が見えないだけで、声が聞こえないだけで
夫がいた時と何一つ変わっていない事…
居るようで、居ない
居ないけど居る…
なぞかけのようですけれど
本当に私は今、こんな不思議な現実の中で生きているのです
それが不思議と落ち着いて居て
自分の中では、腑に落ちていて
暫くは、人にはわかってもらえないような
不思議な現実世界で暮らしていくのでしょう
それを魂と呼ぶとか、霊と呼ぶとか
いろいろ言われていますけれど
たぶん、人それぞれの意識が作り上げている事なんでしょうし
感じていることは、全て正しいのだと思います
だから、私は
夫は見えないし、話せないけれど
想い出の一コマ一コマが現れる時
偶然に良いことが起こったり
困らないように、何かが動いたり…
そんなことは全て、夫がしてくれているのだと思うのです
だから
見えなくても聞こえなくても
私は何時も夫と一緒です
とてもコンパクトに心の中に仕舞い込んで
いつも夫と一緒にいるんです
そう思うと心強いし、安心できます
暫くは、私はこんな風に生きて行きます
明日はまた少し暑さが戻るみたいです
でも朝夕はもう、半袖では寒いくらい…
夏は、終わったのですよね
季節の変わり目、皆様もお気を付けくださいネ
今日も、お読みくださってありがとうございました
今日も読んだよ~のお印に
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