普通的ドライブな危機 ~その時富士山は見ていた~ Part9
初めから読む 前回からの続き・・ 22:00 はぁ はぁあと少し、あと30メートルだ。料金所が近づいてきた。やったぁ。助かったぁ~。・・・・人がいない・・・・。確か、車で通った時は、人がいたのに・・。夜は、自動料金所に切り替わるのか。どうしよう。身体がどっと重くなった。ダメか・・。だめだ、だめだ、彼女が病院で待ってる!ここで車を待って、料金を払う為に止まる車を狙ってヒッチハイクをしよう。料金所で立ってるのも怪しいので少し離れたところで待った。しかし、なかなか車がこない。こんな山奥だし、当たり前か・・。待つしかないか・・・・。と、その時車が来た。よしイクゾ。ぶぅぅーん・・。身体がうまく動かず、車に近づく前に行ってしまった。と、思ったら、料金所を出たすぐの広がった場所の端っこに車が止まった。車は、結構でかい、たぶんハイエースかな。ひょっとして、気づいてくれたか!?恐るおそる近づいてみると、一人の20台後半くらいの男が立ちションをしていた。この為かぁ・・。もうこの人達しかいない!気持ちが高ぶった。立ちションが終わる前に必死で近づいた。どうやら気づいたようで、こっちを向いた。動揺するような感じもなく、こっちを向いたままだった。「すいません、・・・・でこの先300メートルくらいの場所で 事故してしまって、レッカー車が来なくて・・・ 携帯の電池も切れて・・・・ お願いします。乗せてください!」気持ち高ぶった声で、必死に頼んだ。ガラァー車のドアが開いた。車の中の人「○○どうした!?」立ちションの人「なんか、こまってるみたいでな」すかさず中の人たちにも説明した。私「・・・で、事故して・・立ちションの人「まぁ、いいからとにかく早く乗れよっ」私「あ、有難うございます! 有難うございます!」何回もお礼を言った。必死の初めてのヒッチハイク。運が良く乗せてもらえた。これで、断られていたら、今はないかもしれない。中はとても暖かく、身体がジーンとした。広い車だ。3列目に乗せてもらった。他の人も含めると、6人乗っていた。どうやら、どこかの飲み会の後らしく、またどこかに飲みに行く途中だったみたいだ。運転手「で、どこ乗せてけばいいの?」私「村上病院ってわかりますか?」皆さん「うぅん、知らないなぁ」私「じゃぁ、どこでもいいのでタクシーに 乗れる場所までお願いします。」運転手「じゃぁ、御殿場駅でいいか?」私「はい。お願いします」 ぶぅぅ~んあ~身体が温まる。一気に全身に血液が流れ出したようだ。300メートルくらい来たとこで、私の事故車が見えた。「あ、あれです。あの車です!」「うわぁ、ほんとだ、前ぺしゃんこだなぁ」結構、いろいろな話をした。事故の話はもちろん、どこに住んでるのか、仕事の話、実家の地元の話・・・。話の途中でピクッと耳と反応した言葉がある。それは、「ずら」という言葉である。たまに、語尾に「~ずら」と付けていた。ほぉ~本当に、こういう方言あるんだぁ~。ちょっとした、死にかけ大発見だった。まぁ、人にもよるし、年代にもよるのかもしれないがナイス発見だった。それにしても、本当に良い人たちで、途中で、「飯、食ったのか?」「まだですね」「どっか、コンビニ寄るか!?」とか、聞いてくれたり、とても身体も温まりつつ、心も暖かい温もりに包まれていた。キキィーどうやら着いたようだ。「本当に助かりました。有難うございました。 有難うございました。」頭を下げ感謝の気持ちを言った。本当に人としての心が温かい方達で、東京ではあまり感じられないことだった。ぶぅぅん行ってしまった。感情に浸っている・・・場合じゃない。タクシー乗り場を探した。あったすぐそこだ。1、2、3・・・10人以上も並んでいる。道路は雪、氷で覆われている、当然か。時間は、もう23時30分だ。なかなか、順番はまわってこない。24時を過ぎた。まだ、彼女は待っているのだろうか?どこかに行ってしまってないだろうか?会えるだろうか?明日で事故処理をすべてできるだろうか?不安は沢山あった。24時30分ようやく順番がまわってきた。タクシーに乗り込み「村上病院までお願いします」御殿場駅から10分もしないうちに着いた。こんな近かったのか・・。つ、着いたぁぁぁぁ~!!なんか、気分がとても明るくなった。入り口は当然しまっていて真っ暗だ。緊急の入り口を探した。あった!いそいで、早歩きで近づいた。よし着いた。鍵が閉まっていたのでチャイムを鳴らした。ピンポーン・・・・・。えっ・・誰も出てこない。もう一回ピンポーンガラァ60歳近いだろう、おじさんがでてきた。「どうしました?」「あの、今日の昼に事故で運ばれてきた女性いますか!?」「あぁ~○○さん(彼女)ね、こっち来て」奥に案内された。ガラァいたぁぁ!!なんか元気そうに、マンガを読んでいた。良かった。本当に良かった。私「ごめ~ん、いちご置いてきちゃった」彼女「うん」こうして無事再開できたのでした。めでたし、めでたし。PS:その日の泊まりは、ビジネスホテルがどこも空いていなく しょうがなく、ラブホに泊まった。 (もちろん、グッタリしていたので、すぐ寝た) 次の日は、村上病院に戻り、診断書をとり、 御○場警察署に行き、レッカー車を頼んで 17時くらいにはJRに乗って帰りました。 レッカー屋の話によると、どうやら私の車は 頼まれていないとのことでした。 ものすごく腹が立ち警察の奴に怒鳴ってやると 思い警察署に乗り込んだのですが、 事故処理が160件くらいあるみたいで、 てんてこ舞いな、若い警官をみたら ちょっと、気がおさまり大変だなぁと思い、 レッカーが頼まれてなかったことだけを告げ 去りました。 大変な、2日間でしたが、 いろいろな経験ができました。 しかし、彼女には、本当に申し訳ないと思ってます。 あらためて、ごめんなさい。=== 出費 ===今回 レンタカー屋へ: ¥5,0000 ラブホ代 : ¥1,300 食事、諸経費 : ¥4,000 電車代 : ¥15,000 病院代 : ¥15,000合計(前回含) : ¥102,145=== 収入(保険代) ===私 :¥35,200彼女 :¥25,200------------------------------普通的ドライブな危機 ~その時富士山は見ていた~ 完------------------------------ 読んでいただき有難う御座いましたぁ。どうぞ下記ボタンを押してくださいなぁ~。 Photo Collection !! 我が家のうさぎさん、みかさんときょうこさんの写真コレクションです。 ホットカーペット大好き、トトロのしっぽ?、お手ぇ~、 おねだり みか、いや~ん耳掃除、おネムきょうこ、 我が家の主1、我が家の主2 ⇒ HOMEへ