|
テーマ:山登りは楽しい(12252)
カテゴリ:テクテク登る話
IMGP2850 posted by (C)うしまる 日本では杖を突くのは老人みたいでカッコ悪いと思う方は多いようです しかし2足歩行の人類の膝関節は残念ながら消耗品です 膝の関節はドアの兆番のように1軸的に折りたたみする間接ですが 凸も凹も殆どない段ボール箱を重ねたような蝶番です これでは曲げた時に脱線してしまうので2つ重ねたダンボール箱の 左右には上下にガムテープで止めたような靭帯(側副靭帯)が 貼ってあって横方向へのブレを防いでいます 同様に上の箱の底から下の箱の上蓋に横から見ると×印のように交差して 靭帯が伸び前後のブレを止めています(前十字 後十字靭帯) 間接の表面にはスベスベの硝子軟骨がわずか数ミリ 薄氷の様にのっていて間接の滑りを助けています 更には繊維性の軟骨(半月版)が上の骨と(大腿骨)下の骨(脛骨) の隙間を埋めて曲がったり伸びたりした際の安定度を上げるために 頑張っています 寂しい話ですがこれら軟部組織は消耗し 徐々に擦り切れ形状は変化していきます テレビのコマーシャルを見てると○○を飲むと 関節に成分が染み込んで再生~♪ みたいな話が出ていますが 医学的にはこの部分の軟部組織は再生能力はありません トカゲの尻尾並なら良かったのに・・・ 体重や日常の使用状況 元々の骨格の形状的な癖 固定に大事な役割を果たす大腿部の筋力・・ もろもろの条件で随分消耗スピードは違うのですが 山が大好き~なんて場合はおそらく一般の人より早く減っていきます そこで体重の圧を分散して膝にかかる負担を減らしてしまおう と登山用のステッキが登場してきた訳です しかしこのステッキには賛否両論 賛成派と反対派の溝は埋まることはありません 登山道では2足と両手を使って岩場や鎖の垂れた不安定な足場を 登る事もあるのでこんな時には両手を塞ぐストックは邪魔で 持ってることで逆に安全性を低下させる事があります これはザックに収納(外付けですが)しちゃえば解決するのですが ストックの持つ争点は掘り返しによって起こる環境破壊です 北海道の山と違って1年間に凄い人数が登る本州の山では 登山道の歩く道の両脇にストックで耕された‘うね’が 出現することも有ります ストックを使う人は登山道を破壊している = 悪である みたいな考え方をされる方も当然いらっしゃるのです 人によって考え方の基準は当然違うので いやいやストックで掘り返しは確かに起こるが それは登山靴でも起こってる ストックを使うのが悪いのではなくストックの先に キャップをつけて刺さらないようにしてる人は 環境を考えてるので問題ない! キャップ無しは駄目な人だ! と意見される方もいます 実は山の自然を回復させたいのであれば方法は簡単なのです アメリカの国定公園の登山みたいに許認可制にして 抽選により年間の登山者の数を制限してしまうのはとても有効です キャップがついているかどうか? なんともレベルの低い話に個人的には残念に思うのです 年間の登山回数が10本以下の人はOK 30本以上の人は環境をより破壊してるので自粛せよ!(笑) と言ったら愛好家は苦笑いするでしょう 体重が○kg以上の男は重いので登山道を破壊している(笑) あいつの靴はギザギザが多いから環境を破壊している(笑) 実際そこまでは無いでしょうが日本の捕鯨船に体当たり攻撃を 仕掛けてくる某団体のように環境の保護の名の元に 視野が狭くなってる人にはズレてる人も多いのです 真剣に考えてるからこそ・・なのでしょうけれどもね 私は現時点ではありがたい事に頑強な膝を誇っていますが ストックは肯定派です キャップは個人的には笑止! ですが登山道の管理サイドが推奨している場所では 通らせて貰う以上使うのが礼であると考え使用しております (道内では表大雪や利尻山などは管理側からお願いが出ています) 私がキャップを付けてる事によって環境保護に貢献してるとは 微塵も考えていません そうそう 一般的な登山ストックはキャップは あくまでも移動の際 石突きの尖った先端部が 荷物を傷つけたりするのを防止する程度のもので 地面とガンガンぶつかって外れない構造にはなっていません よっていつの間にか外れて居なくなって 山の中に人工物を投げてくる事になりますので(笑) メーカーさん外れないカバーの販売をお願いします Σ( ̄∇ ̄||| お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|