いずみホールにて、モンテベルディのオペラ「ポッペアの戴冠」を見てきました。
このオペラ、古代ローマの暴君ネロ皇帝を主人公にしているのですが、プログラムノートによると、ネロ=ネローネの役はカストラートを設定しているとかで、ソプラノの音域なのだそうです。今回は、テナーの望月哲也さんがネローネを演じましたが、テナーの場合は1オクターブ下になるので、本来とは違うのだとか。現代では女性が演じるしかないのですけど、このオペラのきわどさ?を見ると、性別に関係なく演じたらおもしろそう。きょうも乳母の役は男性(櫻田亮さん)だったし、オットーネは男らしい将軍なのにカウンターテナーの藤木大地さん。
先日、BSプレミアムで見た蜷川さんの演出した「元禄港歌」というお芝居は、主役の瞽女を猿之助が女形で演じることでとても怪しい雰囲気がして良かったので、そういう感じでも良いのではないかな。古楽も面白いです。