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カテゴリ:四季の花鳥風月
来訪者にはまったく罪がないのだけど、こんなとき思わず表情がこわばる。はいという返事にも明らかに不機嫌さがにじみ出る。 仕方なくドアを開けると、立っていたのは、2ヶ月に一度、コンロの換気扇のフィルター替えをお願いしているサニクリーンおばさん。たしか3日前に来てもらったはずなんだけど… 見ればニコニコと胸にいっぱいのスイートピーを抱えていた。 「この間、お持ちするのを忘れてまして…このたびはご出産おめでとうございます!」 余談だけど、このおばさん、大抵いつもこんな調子だ。前回は約束の日を間違えよりにもよって、破水してあたふたと今から産院に行こうかというときに来た。 スイートピーはそのお詫びも含まれているのかな 一瞬、造花かと思ったほど色鮮やかな束。ピンクが濃淡グラデで三色。あとは上品な紫と赤。すごくすごくきれい! 不機嫌気味に応えてしまったことをちょっと反省しながら、思いがけない突然の贈り物をありがたく嬉しく頂戴した。 大きめの花瓶に無造作に入れて食卓へ。 甘く爽やかないい香りが部屋いっぱいに広がる。スイートピーってこんなにいい匂いがするんだぁ~ スイートっていうくらいだからな。それにしてもあらためて可愛い名前! 思わず、聖子ちゃんの鼻歌が出る。 春色の汽車ってどんなだろう。心の岸部に咲いたのはこんな赤だったのかしらねいろんな想いがめぐる。 赤ん坊は玄関チャイムで起きてしまっていたけど、ラックのなかでおとなしく手足を動かして遊んでいた。 ほら。スイートピーだよ いい匂いだね、きれいだね~ 花はやっぱり気持ちを豊かにしてくれる。 サニクリーンおばさん、ありがとう!! ふと、花言葉が気になって調べてみる。 「私を忘れないで」 だった。 営業の匂いもしないではないが(笑)素直に喜んでおきたい。 ありがとうサニクリーン! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年10月25日 11時39分17秒
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