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「チクホウフォーカス」
私の生まれ故郷、福岡県筑豊地方はその昔、日本一の産出量を誇る「石炭の町」でした。 炭坑があったからこそ方々から人が職を求めて集まり、独特の社会が育ち実に多彩な文化が生まれました。 と同時に、命がけの過酷な労働ゆえ悲惨な出来事も起こり、多くの命が犠牲にもなりました。 いま、私たちの生活を支えているエネルギーは主に石油、そして原子力。 あらゆる産業を動かし、生活に必要なモノをつくり、私たちの暮らしに直結する原動力。 それを、ほんの半世紀ほど前までは、地中に眠る石炭という黒い石を掘り出し、燃やして作っていたのでした。 明治の初めから昭和中ごろまでそれは続きました。近代ニッポンの発展は石炭と共にありました。 そんな時代に生きた人々の様子を克明に記録した絵が、近年、話題になりました。 日本で初めてユネスコの世界記憶遺産に認定された「山本作兵衛さんの炭坑画」 一度は目にされたでしょうか。 【筑豊炭坑絵巻/山本作兵衛【2500円以上送料無料】 私は子供の頃から、あのなんとも言えない独特の絵を身近に見て育ちました。 でもそれがなんだったのか、なにを伝えたかったのか、最近になってようやく少しずつわかってきたような気がします。 ただひたすら、真っ黒になって、男も女も関係なく働いていたあの時代。 それは金のため、生活のため、家族のため。 明日の命の保証はないというのに、人々をひきつけてやまない様々なコンテンツが存在した。 そのうちのひとつが、大衆娯楽、映画文化。 そこに焦点を合わせてみたいと思いました。 かつて、筑豊には考えられないほどの数の芝居小屋、劇場、映画館が集中していました。 あらゆるジャンルの興業、映画が全国に先駆けて上映されていました。たくさんの本や映画も作られました。 それらを集めて、もう一度、気軽に触れられるような機会を作りたい。 日本の歴史の1ページをご一緒に。 毎年9月に、福岡市ではアジア映画にスポットをあてた映画祭「アジアフォーカス」が開催されています。そこにちょっと便乗して「チクホウフォーカス」と名付けました。 アジアのことを福岡市でやるのと同じように、チクホウのことを福岡市で! そこがミソです。 9月4日、5日。 福岡市立中央市民センター 3階ホール 仕事帰りにちょっと一杯な気分のナイトシアター(あ、ホール内は飲食禁止ですが、ロビーは可) 騙されたと思って、遊びにきてください。 けして怖くはありません(笑) 二日間共通チケット 3000円 チケットぴあで発売中です。 こんなかっこいいチラシもできました。 何をやるかはこちらでチェック!! チクホウフォーカス2014 公式ブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月01日 14時57分10秒
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