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カテゴリ:日常をめぐる冒険
近所のレストランでカレーライスを食べる。 あと30分で閉店。ビールが品切れだという。 まったくなんて言うことだ。 交差点向かい、深夜営業の書店で、 『文学界』と『新潮』を立ち読みする。 選考委員を降りた古井由吉が「芥川賞」について喋っていた。 『新潮』をレジまで運び、カウンター脇の転職雑誌と一緒に積む。 四月の夜、一年で一番素晴らしい季節だ。 風は心地よく、柔らかい。 木々が控えめに匂い立ち、闇は優しく暗い。 もしこの季節が女性だったら、 身も心もとろけそうに思う。 交差点を渡り、コンビニで缶ビールを買う。 歩きながら飲む。 オレンジ色のライトが街路を照らしている。 そして、この瞬間のことを出来るだけ覚えておこうと思う。 確か、去年の今頃もそう思った気がする。 四月から五月にかけて、 この夕方から夜更けまで続く静かな劇はとても短い。 夜歩きにぴったりの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 11, 2005 01:56:11 AM
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