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カテゴリ:日常をめぐる冒険
最近、祝祭男が影響を受けた3人を紹介。 これは、見るからに松尾スズキなわけだけれど、映画『イン・ザ・プール』のなかで精神科医伊良部を演じていた松尾スズキ。自堕落で傲慢で、患者をいたわる気なんて毛頭なくて、マザコンで傍若無人で雨に濡れると臭くなる男。つまり天衣無縫なのだ。そこが好き。 続いて内野聖陽。この人に関しては昔見た『ラブ・ジェネレーション』のときの印象しかなくて、真面目で硬派な二枚目か、と思っていたが、それだけではなかった。もっとも作中の南原教授の話だが、有能だけど節操がなくて、同じく傲慢だけど、さびしんぼう、気がつくと意に反したオチャラケを連発してしまう小さき男。感情表現が巧いのか下手なのか解らない。そこが好き。 この人、絵本作家の五味太郎、という人。この人だけ現実の人。まだよく知らない、でも好き。 昔から影響を受けやすい祝祭男は、一年中あまりにも多くの人々に影響を受けすぎているために、いったい自分がもともとどんな人間だったのか解らなくなってしまった……おもしろいことだ。 家族や友人や恋人や同僚や、たまたま一目惚れしてしまった相手や、小説家や映画監督や、俳優や作中人物や、草や虫や風や惑星や明け方の月や食卓にならんだ里芋や…限りなくいろんなものについつい影響をうけてしまうけれども、影響力の続く期間は一瞬だったり一週間だったり7年だったり、様々だ、でもいずれにせよ自分が多面的な惑星になったような気にさせてくれる。気が変わったらすぐに惑星の裏側にでも遊びにいけばいいのだ。 だから、この頃は、何かに影響を受けるたびに、それは未知なる新しい何かが侵入してくるだけじゃなくて、自分の気がつかなかった一面がその人によってピックアップされ顕微鏡で覗くみたいに拡大されているんだ、と感じる。ということは、影響されすぎて自分を見失うことなんてなくて、実はくり返し自分自身を見出している、ということにでもなるのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 4, 2005 02:51:48 AM
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