星守る犬
観る予定ではなかった、と言うかそもそも、観るつもりがなかった。原作読んでるし。映画化されるのは目に見えていた。で、西田敏行も好きな俳優じゃないし、おそらく泣くし・・・お決まりの物語やし。日曜日、気がつくと映画館へ。「生き辛さ」と言う、重奏低音が最初から最後まで流れる。では、ネタバレしない程度に感想を書く。重い映画だった。救いはあるのだが・・・テーマは、生きることとはなんやねん!作中、印象に残った台詞「生きることは、無駄だらけ」と、藤竜也。おじいちゃんになってしもてるし・・・哀しかった。まったく、てらいのない演出。淡々と物語は進む。なので、余計に身につまされるのだ。ハッピーと言う秋田犬も、なんの愛想もキャラもないのだが。ソフトバンク犬と正反対。が、すごい存在感。自慢じゃないが、映画ごときで涙したことはない。あの「奇跡の人」でさえ、泣かなかったのだ。「うぉ、うぉ・・・う・う・うぉーたーーぁ」で観客の95%は泣いたのだ。映画後半、あちこちですすり泣く声が・・・・僕は、すすり泣かない。でも、無垢の涙がなんどもほほを濡らした。魂の涙だ。おそらく。命の危うさ、切なさ。そして、ハッピーの命。あまりにも、あまりにも・・・・泣いた。バニラは、ぶひーとゆかに溶けている。これでいいのだ。是非、ハンカチを用意してご鑑賞ください。わんこ映画としては、素晴らしい作品なのだ。鼻水用ティシュもお忘れなく。あっ、西田敏行よかった。バニラ1歳の頃。時に、壊れかけた心をバニラは常に埋めてくれる。僕にとってバニラは、そんなやつなのだ。朝に礼拝夕べに感謝?「星守る犬」公式サイト