ヤサイエンジン

また雨。未明から現在にかけて15mm。今日発表の週間予報によればまだこんな天候は一週間ほど続くようだ。

今日は作業はしていないので久しぶりに以前書いていた「地元でタダor格安で手に入る資材」の続きを…。

地元でタダor格安で手に入る資材　その５

以前のエントリー
その１　序
その２　鴨の敷料
その３　籾殻・ワラ
その４　米ぬか

５、ビール粕
文字通りビールを絞った後に出てくる粕。当然麦の絞りかす。
ビール会社（の関連会社）から購入する。約4立方メートルが2000円の値段。数年前までは無料だったので地域でも使っていた人が多かったのだけど現在はあまり使う人はいない。ビールの生産量が減っているので粕自体が少ないらしいのと、ビール粕を使ったリサイクル製品も増えてきたのでそちらにまわされることのほうが多いということだ。

特徴としては水分量が多い。70%前後ある。成分としてはNPKで0.95，0.31，0.01。ほかにミネラルなど微量要素（亜鉛とかマンガンとか）が含まれている。

水分が多いのでそのまま放置しておくとアンモニア発酵して強烈な匂いを出すので、何に使うにせよ早めに善良使い切ってしまうかいったん乾燥させる必要がある。

　土壌散布
というわけでうちでは運ばれてきてからだいたい3日以内に全量田畑に撒いて耕運する。
主に水田に使っているけど、稲刈りが終わったころに発注して運んでもらう。でネコ車などで撒いて最初の荒起
しで稲ワラなどと一緒にすき込む。
畑に使う場合は有機マルチの上からばら撒いておくと数週間で乾くか雨に当たるかで土中に自然に入り込んでい
く。どちらも反当り2立米程度撒布する。
早めに撒布しないと本当に臭い。たぶん鴨糞以上の匂いになってしまうので近所迷惑。

　堆肥
タイミングがよければボカシ肥料を作ることもあるけど、水分が多くて重いので大量には作れない。せいぜい他の資材（雑草残渣や籾殻など）と混ぜて堆肥にするぐらい。
乾燥したビール粕が手に入れば扱いやすいのだけど、ひとつ工程が増えると値段も上がるだろうと思うので、土壌漉き込みのほうが低コストで楽。

このページによればオカラよりも微量要素があって飼料としても良いし有機資材としてもよさそうだ。父によれば水田で使用した場合はこれだけで肥料を減らすことが出来たし入れなかった場合よりも水田の土が早くできるといっていた。
やはりネックはオカラなどと同じで水分量の多さでこれが利用範囲を阻害しているのだろうなと思う。