ヤサイエンジン

気温4～7℃。冷たい雨が降り続き現在9mm。予報ではいったん止んでまた明日の午後から降り出すらしいけど。

風も強いし雨はふり続くしで夜から予定していた個別補償制度の説明会に行く気もせずやめた。できたら農協あたりで配布資料だけでも手にいれておきたい。あ、明日は図書館に行かなきゃならないのでついでに市の農林茶業課に行けばいいか。

読書　「人類が消えた世界」-アラン・ワイズマン

人類が消えた世界

以前にもチラッと書いた。面白いけど構成が残念。例えば年表形式にしてくれたらずいぶん読みやすく俯瞰できるようになるだろうに。

まあそれはいいとして突如人類がかき消えた世界では何が起こるのか。
鉄とコンクリートでできた都市は数百年で崩れる。アスファルトなんかは身近な道路を見てみるとわかる。僅かな隙間から草が生えどんどん亀裂を広げてゆく。
主に水と植物によって都市は崩壊して行くようだ。

メンテナンスできなきゃ壊れるのは当然だけど、問題は残らないものより残る物の方らしい。科学的に合成されたプラスチックのようなものは紫外線にあたらない限りどんどん微細な粒になるものの分解まではされない。今もそういう細かい粒が生き物の体の中には入り込んだりしているそうな。

この本の中で行われている人間がいなくなるという外挿された仮定は今のところ起こりそうにない。であればできるだけ「残る物」を減らしていかなきゃなと思うが至難なことだなぁ。
といっても...

この本では農地がどうなるかということも考察されている。農地には微量要素と呼ばれる金属類を与える。慣行農法じゃなくても有機でもこれは同じ。生物濃縮に一役かっているわけで。
あるいは遺伝子操作された作物はどんどん増えている。GMOというやつ。今の段階で僕にはさほど危険性を感じることはできない。僕自身積極的に使おうとは思ってないけど、在来のもの（あるいは緩やかな掛け合わせで作られたようなもの）がGMOと交雑することは現実に起こっている。長期的に見て生物体や生態系にどういう影響があるのか分からない。

といっても...
どうすりゃいいの？と言われたら身近なことからできる範囲でやるしかないなと。そんなところに落ち着くなぁ。
今のところ炭素固定にちょっとは貢献出来ているかもしれないな。

とにかく多面的に考察されているし面白い本なので結構おすすめ。